【アーセナルNEWS】第二のサカを目指すコジエ=デュベリー

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第二のサカを目指すコジエ=デュベリー

Goalのアーセナル担当記者チャールズ・ワッツ氏が、最近スカッド入りしている若手WGアマリオ・コジエ=デュベリーについての記事を執筆しているので紹介します。

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現在17歳のコジエ=デュベリーはアカデミーでの印象的な活躍を受けて、トップチームのマッチデイ・スカッドに名を連ねるようになりました。

アーセナルが誇るヘイル・エンド・アカデミーから生まれた多数のサクセス・ストーリーは様々なところで語られています。

アルテタ監督率いる現在のスカッドにもブカヨ・サカやスミス・ロウといったアカデミー出身の選手が活躍していますし、他クラブでもジョー・ウィロックやアレックス・イウォビなどが主力選手として活躍しており、これまでトップチームで活躍する選手を数えきれないほど輩出しています。

そして、ガナーズにとって最もエキサイティングなことは、アカデミーが今も才能溢れる優秀な若手を輩出し続けていることです。

アーセナルには才能ある若手が何人もいて、次のビッグ・スターになる日を待っているのです。そして、その中でいま最も注目されているのがコジエ=デュベリーでしょう。

 

コジエ=デュベリーはロンドンで生まれ、幼少期からアーセナル・ファンでした。また、フットボールは彼の人生の一部であり、学校やサンデー・リーグのChettle Court Rangers FCなどでもプレーしてきました。

彼はアーセナルからトライアルのオファーを受けるまで、U-11からU-15までの5年間をChettle Courtで過ごしています。

以前、クラブのマッチデイ・プログラムのインタビューで彼は「アーセナルのファンだったし子供の頃から応援していたクラブでプレーすることになるなんて思いもしなかった。すごく興奮したよ。」と語っています。

また、「ただ、ロンドン近郊の他のクラブのトライアルも受けたことがあるんだけど、一度も入団に繋がらなかったので緊張した。」とも述べています。

しかし、彼は緊張する必要などありませんでした。10週間に渡りトライアルに参加し、そこで彼はスターとなります。その後、フラッドリット・カップのColchester United戦でファイン・ゴールを決めたコジエ=デュベリーに対してアーセナルは契約オファーを出します。

その後2年間をヘイル・エンドで過ごしたあと、U-18のスカラーシップ契約を結びロンドン・コルニーへと進んで行きます。

 

コジエ=デュベリーはトップチーム・デビューを待っている状態ですが、ここ3か月間で3度トップチームのスカッド入りを果たしています。

ドバイで行われた合宿にも参加しており、ドバイ・スーパーカップでは見張るような活躍を見せました。

また、12月のプレミアリーグ再開を目前に控えてホームで行われた親善試合に出場し、エミレーツ・スタジアム初出場も達成しています。

チーム自体はユベントス相手に2-0で敗れてしまいますが、コジエ=デュベリーはすぐに注目の存在となります。

彼は当時を振り返り「ホーム・デビューという夢が叶ったし、ユベントスと言う歴史あるチームと対戦できたことは一生忘れないだろうね。

試合に出る前は緊張から足が震えていたけど、ピッチに立ったら何度かまともなパスを出すことができてよかった。

スピーカーから自分の名前が呼ばれ、ファンの声援もあり、そして僕を支えてくれる家族や友人がいることはとても素晴らしいことだと思っている。」と語っています。

 

コジエ=デュベリーはトップチームの他に今季はU-18でもプレーしています。FAユース・カップで勝ち上がった際にも彼は際立った活躍を見せた選手の一人でした。

4-2で勝利したワトフォード戦では2ゴールを決める活躍を見せ、ウィルシャー監督率いるチームが前半に2点をリードされた状態から大反撃し準々決勝進出を決めるのに貢献しています。なお、彼はその前のニューカッスル戦でもゴールを決めています。

この他にもプレミアリーグ2では13試合3ゴール3アシストを記録していて、17歳ながらU-21でも大活躍を見せています。今シーズンは彼にとって間違いなく飛躍のシーズンと言えるでしょう。

ユース・カップでの活躍を見れば、アルテタ監督がこの若手WGをトップチームでスカッド入りさせる理由が分かります。

トップチーム・デビューはまだですが、2月に行われたエバートン戦とブレントフォード戦ではベンチ入りを果たしていることからデビューを飾る日はそう遠くないと思われます。

 

彼の最大の強みはボールを前へ持ち運べることです。重心の低いドリブルは相手DFもボールを奪い難く、ボールタッチやテクニックは彼がボールを持つ度に相手の脅威となります。

得意なポジションは右WGで左足で中へ切り込んでからシュートを撃つプレーを好みますが、必要があれば右サイドでもプレー可能です。

最近の多くの若手同様に彼もフルバックでプレーすることもあります。しかし、彼の最大の強みが攻撃力であることは間違いなく、U-18・U-21そしてトップチームのいずれでも非常に印象的なプレーを披露しています。

 

素晴らしい活躍を見せているコジエ=デュベリーですが、他の多くの若手選手と同じくまだまだ学ぶべきことがたくさんあります。

今後数年でトップチームでインパクトを残すためには、必要に応じて守備的な仕事もこなせることを証明して信頼を得る必要があります。

ただ、それは彼に限った話ではなく全ての若手に言えることです。彼の過去1年間の活躍をはとても印象的であり、17歳という年齢にも関わらずトップチームの選手相手にも十分通用することを証明しています。

彼はU-21でEFLトロフィー2回戦のスティーブニッジ戦に出場した際にもゴールを決めています(チームは3-2で敗退)。

 

右サイドで暴れまわるコジエ=デュベリーを見ているとサカを思い出さずにはいられません。彼自身、サカを尊敬し手本にしていることを認めています。

サカと同じく背が高い訳ではありませんが、重心が低いためボールを奪うのはなかなか難しいです。彼は右サイドをワイドに使うことを好み、そこから内側にカットインしてファー側のゴール隅へ向かって弧を描くシュートを放ちます(これはサカがよくやるプレーです)。

ワトフォードとのFAユース・カップでも見せたように、プレッシャーのかかる場面でのPKにも物怖じしません。

 

彼の年齢を考えると来季もローンに出される可能性は低いとい思われますが、これまでの急成長ぶりを見ていると今後の成長次第であり得る話かもしれません。

「僕は第二のサカやエンケティア、スミス・ロウになるべくしっかり集中して努力していきたい。彼らのことは尊敬しているし、ヘイル・エンドからトップ・チームへ続く道が開かれていることを教えてくれる存在だ。」

アーセナルでサカやスミス・ロウ、エンケティアのようになる為にはまだまだ長い道のりがあります。しかし、彼が今後も今シーズンのような成長を続けることができれば、ヘイル・エンドのサクセス・ストーリーに新たな1ページを刻むことが出来るでしょう。

(ソース:Goal

 

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