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- ロマーノ氏:今季のクラブの状況について舞台裏を語る
- 今季はファンにとっても満足のいく滑り出しとなっているが、現在のクラブ内部の状況はどうか
- アンドレア・ベルタSDについてクラブ内部ではどの様な感触を得ているのか
- サリバとの新契約とレアル・マドリーの動きについて
- もう一人のアーセナルにとって重要なDFガブリエウについて。リスナーに共有できる秘密があれば教えてほしい。
- ティンバーとの契約更新についての状況
- ブカヨ・サカとの契約更新についてはどうか
- 2025年夏の選手獲得についてクラブが特別視している選手が一人いるようだが、それについて説明して欲しい
- アーセナルが獲得しようとしたが、結局獲得に至らなかった選手についても教えて欲しい
- 2026年に退団する可能性のある選手について
- 最後に、アーセナルでプレーする次なる才能は誰になるだろうか
ロマーノ氏:今季のクラブの状況について舞台裏を語る
移籍市場の情報に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏が、YouTubeチャンネル『Here We Go Podcast with Fabrizio Romano』のなかで、今夏の大型補強もあって順調な滑り出しを見せているアーセナルの現状について、その舞台裏を語っています。
今季はファンにとっても満足のいく滑り出しとなっているが、現在のクラブ内部の状況はどうか
「我々はMen In Blazerで提供する新しいフォーマットでは、新しい戦略やクラブの舞台裏の状況について話していくが、正直なところアーセナルは探求するのが最も興味深いクラブの一つだと私は思っている。
なぜなら、彼らのプロジェクトにとって本当に重要な時期に差し掛かっていると感じるからだ。クラブの誰もが、アーセナルが目指しているレベルに限りなく近づいていると感じていることだろう。
もちろん、トロフィーの獲得はこのプロセスにおける極めて重要な部分なので、シーズン終了後にどうなっているか見守ることになる。
しかしアーセナルは、彼らがこれまで移籍市場で行ってきたことやスカッドの雰囲気、ミケル・アルテタとクラブ内の全員との関係にとても満足している。
そのため、アーセナルは非常に良い雰囲気に包まれていると思う。ここで言うアーセナルとは選手やディレクター、オーナーシップ、コーチ、そしてテクニカル・スタッフのことだ。
だから、アーセナルとして素晴らしい時期を迎えていると思う。彼らは特に、スカッドの平均年齢に非常に満足している。彼らはこのスカッドがすでにとても優れていて、極めて素晴らしいパフォーマンスを発揮していると確信している。
しかし、彼らはまた、このスカッドのポテンシャルが来シーズン以降さらに向上することも確信している。
そのため、アーセナルは彼ら自身のプロジェクトにとても興奮していると思う。そしてもちろん、トロフィーという形で結果を出す時期が来ているだろう。」
アンドレア・ベルタSDについてクラブ内部ではどの様な感触を得ているのか
「素晴らしい感触を得ている。アーセナル、クラブの全員、そしてアンドレア・ベルタの間には素晴らしい感触があると思う。
ソーシャルメディアにおけるファンとの関係も良好だが、アーセナルは夏の移籍市場で大きな成功を収めた。彼らは欲しかった選手を獲得したし、モスケラがそうであるように、マーケットで隠れた逸材を獲得する機会も得た。
だから、アーセナルとしては間違いなくアンドレア・ベルタの仕事ぶりにとても満足しているだろう。彼は率直で、交渉においても非常に力強く、イタリアとスペインのフットボール界で得た経験をクラブにもたらしている。
もちろん、アトレティコ・マドリーにおける近年の重要な仕事を含め、過去とは異なるスタイルで仕事をしている。
アーセナルはアンドレア・ベルタに非常に満足しているが、それは選手たちも同様だ。ミケル・アルテタはディレクターと非常に良い関係を築いており、夏の移籍市場の間、彼らはいくつかの場面では一緒に行動していた。
また、例えばエゼ獲得の件のように、もし取引を成立させるためには、時に極めて迅速に動く必要が出てくる。
我々はMen In Blazerでこの件に関する特別なエピソードを制作しているが、ベルタとアルテタの繋がりが、基本的に24時間から48時間でアーセナルが取引を成立させるのに役立ったと思う。
つまり、彼らが連携していることが極めて重要なのだ。そして、アーセナルにとって今は非常に良い時期だと思う。新しいディレクターが来て、プロジェクトを次のレベルへ引き上げるのに貢献しているからだ。」
サリバとの新契約とレアル・マドリーの動きについて
「これは素晴らしいニュースだと思う。世界最高の選手の一人であり、おそらく世界最高のCBの一人である彼を残留ことができたのもそうだし、タイミングもよかった。
この場合、アーセナルにとって素晴らしいニュースはサリバを残留させることだが、この案件を9月末から10月上旬にすぐ完了できたことが特別だと思う。
その理由として、あらゆる憶測、あらゆるメディアの噂、あらゆる可能性に伴う問題を回避できるからだ。なぜなら、レアル・マドリーに関しては憶測ではなく、現実の動きだったからだ。
レアル・マドリーはウィリアン・サリバを欲しがっていた。レアル・マドリーは彼を将来の潜在的なターゲットと見なしていたのだ。
彼らは(サリバの)契約期間が2年残っていたし、アーセナルがあらゆる交渉や議論に応じなかったので、当然ながらいかなる具体的な話し合いも始めていない。
しかし、レアル・マドリー内部での交渉や議論において、もし彼がアーセナルとの契約を延長しないのであれば、サリバは常に潜在的なターゲットの一人として言及されていた。
そのため、アーセナルは彼を残留させることができたが、シーズン序盤にそれを即座に行うことはその面で安心できるし、サリバ自身も現在のプレーに完全に集中し、メディアの憶測に振り回されないで済むということになる
それはアーセナルにとって非常に素晴らしいニュースだ。もちろん、レアル・マドリーにとってサリバは、契約を延長しない場合にのみ潜在的なターゲットだった。
我々はここでも常に語ってきたが、レアル・マドリーはサリバをDF版のベリンガムと見ているものの、ボールはアーセナルの側にある。そして、アーセナルには契約を延長する機会がある。
また、サリバも本気で残留を望んでいた。アルテタはこのプロセスに全面的に関与し、選手と直接話し合い、彼らが現在だけでなく将来に向けて何をしたいかを水面下で伝えていた。
そして、アーセナルがウィリアン・サリバに売り込んだこの種のプロジェクトが本当に違いを生んだと私は思っている。
もちろん、彼らが8月末に提示した、内容を改善したオファーがウィリアン・サリバを納得させたのだ。」
もう一人のアーセナルにとって重要なDFガブリエウについて。リスナーに共有できる秘密があれば教えてほしい。
「ガブリエウは長年過小評価されてきたと思っている。だが、今は違う。なぜなら、彼が決めているゴール数や披露しているパフォーマンスから、彼は間違いなく世界最高のDFーの一人と言えるからだ。
しかし、彼は数年間に渡って過小評価されてきた。そしてその時、アーセナルの前ディレクターのエドゥが彼をクラブに連れてくるという非常に優れた仕事をしたこと、そしてミケル・アルテタがガブリエウと直接繋がっていたこともあって、誰もが彼は長い間過小評価されてきたとアーセナルは確信していた。
去年の夏、2025年ではなく2024年に、ガブリエウには2つの可能性があった。一つはパリ・サンジェルマンに行くことで、もう一つはサウジ・プロリーグからの極めて高額なオファーを受けてサウジへ行くことだった。
しかし、アーセナルはすぐガブリエウに彼がアンタッチャブルな存在であることを伝えた。彼らはその数ヶ月後に彼との契約を延長をした。
つまり、アーセナルは常にガブリエウを現在と将来におけるスカッドの真に重要な選手と見なしているのだ。
だから彼は完全にアンタッチャブルな存在だし、クラブにとても満足している。そして、彼のメンタリティはドレッシング・ルームで本当に高く評価されている。
常に勝者のメンタリティを持ち、懸命に努力しているので、ミケル・アルテタも彼にとても満足している。」
ティンバーとの契約更新についての状況
「ユリエン・ティンバーは、アーセナルと新しい契約を結ぶ次の選手の一人になるかもしれない。彼らは夏の移籍市場を通して、契約に関して非常に良い仕事をしているからだ。
おそらく、殆どの人が忘れてしまっているかもしれないが、マイルズ・ルイス=スケリーやイーサン・ヌワネリとの契約延長は極めて重要だった。これらはアーセナルの将来にとって非常に素晴らしいニュースとなった。
さて、ティンバーに関してはだが、こちらも同じ計画だ。アーセナルは彼の契約を延長したいと考えている。今後数週間から数ヶ月に渡って交渉が続くと予想されており、ユリエン・ティンバーと新しい契約を成立させる見込みだ。
そのタイミングは交渉次第で決まると思うが、アーセナルはかなり楽観的だ。ティンバー自身がクラブにとても満足しているからだ。
今日、アルテタはプレス・カンファレンスで、彼がDFとして成功するのに必要なあらゆるスキルを持っていると述べた。そして、監督やクラブの関係者全員、そしてユリエン・ティンバーの間にはとても良好な関係がある。
現在、新しい契約について話し合いが行われているようだ。ウィリアン・サリバと同様に、新たな5年契約を結ぶことになると思われる。その計画のもと、給与も改善される。したがって、交渉は進行中だがアーセナルは楽観的だ。」
ブカヨ・サカとの契約更新についてはどうか
「現在、ブカヨ・サカとアーセナルとの間でその点について交渉が行われているが、この件についても私はとても楽観的にみている。クラブに近い情報源によると、こちらはかなり早期に完了できるようだ。
契約のあらゆる細部に基づいてタイミングが決まるだろう。想像できると思うが、このような大型の契約延長となれば、選手側とクラブ側で全ての詳細につてチェックするのに時間がかかるものだ。
しかし、ブカヨ・サカはアーセナルにとても満足している。我々がポッドキャストの冒頭で感触について話したが、ブカヨ・サカもアーセナルのプロジェクトが間違いなく次のレベルに到達しており、彼らが望んでいた場所にいるという感触を持っている。
彼はアーセナルが現在到達可能な最高のレベルに達していると確信しているようだ。だから、クラブに留まりプレーを続けることにとても満足しているし、他のいかなるオファーにも興味を示していない。
したがって、私はこの契約延長はすぐにでも完了するとみている。」
2025年夏の選手獲得についてクラブが特別視している選手が一人いるようだが、それについて説明して欲しい
「もちろん、アーセナルは多くのトップ・クラスの選手獲得を行なっており、ファンもそれについて非常に興奮していると思う。
ギェケレシュやマドゥエケ、エゼなど彼ら全員が本当に極めて特別な選手たちだ。スビメンディも素晴らしいと思う。
しかし、アーセナルはクリスティアン・モスケラの獲得に成功したことで、大当たりを引いたと本気で感じている。
なぜなら、モスケラのような選手を1,500万ポンド、1,400万から1,500万ポンドで獲得することは、彼らが移籍市場で手にした本当に素晴らしいチャンスだったからだ。
とてもスピードがあってフィジカルも強く、大きなポテンシャルを持ち、非常に若いトップ・クラスのCBを獲得することができた。この種のチャンスを今日の移籍市場で見つけるのは相当に難しい。
では、この件について裏話を明かそう。仮にアーセナルが取引を成立させられなかった場合、イタリアの2クラブがモスケラと契約する準備ができていた。
そのうちの一つはコモだった。コモはクリスティアン・モスケラとすぐにでも契約するため、バレンシアに2,500万ユーロ以上支払う用意があった。
想像できると思うが、もちろんバレンシアにとっては大きなチャンスだった。イタリアのインテルは2026年にFAで獲得する選手としてモスケラを検討していたが、アーセナルは選手が望んだ唯一のプロジェクトだった。
そして、アーセナルは選手と合意に達した。したがって、バレンシアとしては基本的にアーセナルからすぐに移籍金を受け取るか、2026年にFAでアーセナルへ行かせるか、という選択を迫られた訳だ。
それこそがアンドレア・ベルタの戦略だった。その結果、アーセナルはクリスティアン・モスケラというトップ・クラスのDFを獲得できたので、その戦略は大成功に終わった。」
アーセナルが獲得しようとしたが、結局獲得に至らなかった選手についても教えて欲しい
「もちろん、そういう選手はたくさんいる。夏の移籍市場では、彼らが獲得を試みた舞台裏にはいくつかの物語が存在する。
例えば、アーセナルが獲得したかった選手の一人は、すでに2024年の段階でターゲットとなっており、移籍市場の最終日に取引を完了することはできなかった。
そして、今夏の移籍市場が開いた際にも再び獲得に動いた選手がスペイン人GKのジョアン・ガルシアだ。
アーセナルはこの選手に価値を見出していた。エスパニョールから彼を獲得するうえで2,500万ユーロのバイアウトが設定されていたので、これは大きなチャンスと見なされた。
実際の市場価値で言えば、私の意見なので公式なものでは無いが、おそらく4,000万から5,000万、もしくは6,000万ユーロの価値があるGKを2,500万で獲得できる大きなチャンスだった。
アーセナルは獲得を試みたものの、選手側はすでにバルセロナと非常に進んだ交渉をしていた。アーセナルはダビド・ラヤに全幅の信頼を寄せているため、ジョアン・ガルシアを獲得することは、おそらく彼を別のクラブにローンに出すことを意味しただろう。
すぐに彼を正GKにするために獲得するわけではないのだ。だが、当然ながらバルセロナの状況は異なっていた。ジョアン・ガルシアは正GKであり、同じ都市、同じリーグ、そして彼はスペイン人選手だった。
そのため、バルサにとって取引はより簡単ものとなった。これが今夏の移籍市場における舞台裏の物語の一つだ。」
2026年に退団する可能性のある選手について
「もちろん、何人かの選手が退団するだろう。それが1月なのか来夏になるかは見守るほかないが、1月の移籍市場でアーセナルを去る可能性のある選手の一人として、ガブリエウ・ジェズスを例に挙げることができる。
彼がフィジカル的な観点からもどう感じるか見守る必要がある。ガブリエウ・ジェズスに関しては、すでに今夏の移籍市場で移籍する可能性があったが、合意には至らなかった。そして、今は怪我でCLの登録メンバーから外れている。
それが1月になるのか来夏になるか見守ろう。来夏になるかもしれないがね。これはそういった機会やオファーにも左右される。
しかし、私としてはガブリエウ・ジェズスが2026年に別の道を探そうとするかもしれないと考えている。どの移籍市場になるか注視することになるが、この件は我々が追いかけなければならないケースの一つになる。
ガブリエウ・ジェズスには、具体的に移籍する可能性があるからだ。」
最後に、アーセナルでプレーする次なる才能は誰になるだろうか
「そうだね、一人の選手を挙げるとすれば、アーセナルが数ヶ月前から注視している才能で、彼らが動向を見守り続けている選手がいる。
彼はレアル・マドリーの選手なので獲得は決して簡単ではないだろう。彼の名はビクトル・バルデペーニャス、通称バルデだ。
彼は重要な才能の持ち主で、レアル・マドリーのユース出身の非常に若い選手だ。スペイン人のCBで才能に溢れている。
アーセナルは彼をしばらくの間注視している。したがって、彼はアーセナルのレーダーに載っている選手の一人だ。
繰り返すが、彼はレアル・マドリーの選手であり、レアル・マドリーから選手を獲得するのがどれほど難しいか、我々はよく知っている。
なぜなら、すべての選手がレアル・マドリーに残りたいと考えており、それを考え得る最高のプロジェクトと見なしているからだ。
だから、獲得は簡単ではないが、アーセナルは間違いなくこの若手選手の動向を注視し続けている。だから、今後どうなるか見守ろう。」
(ソース:Here We Go Podcast with Fabrizio Romano)




