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公式:ハフェルツがハムストリングを手術へ
アーセナルはドバイ合宿中にハムストリングを負傷したハフェルツに関して、専門医の診察を受けた結果、手術が必要であると判断されたと発表しました。
手術は近日中に行われる予定で、術後は回復とリハビリに努めることになります。
なお、リハビリは来季へ向けたプレ・シーズンまで続く予定であることも明かされており、ハフェルツの今シーズンは終了した形になります。
(ソース:Arsenal.com)
FA選手獲得の動きはなし
🚨🔴⚪️ No contacts or approaches made by Arsenal with free agents so far following Havertz’s injury.
Arteta, determined to find solutions internally while staff keeps waiting for Bukayo Saka and Martinelli back.
The investment on new striker will be made in the summer. pic.twitter.com/DJJ6puVcwJ
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) February 13, 2025
移籍市場の情報に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ハフェルツの今シーズン中の復帰が絶望的になったことで、アーセナルが現在FAとなっている選手の獲得に動くのでは?という報道がなされていますが、現時点ではFAとなっているへの接触やアプローチは行われていないと同氏は述べています。
アルテタ監督はFAでの獲得は考えていないようで、サカとマルティネッリの復帰を待ちつつ、クラブ内部のリソースで問題を解決する決意なのだとか。
なお、新ストライカーへの投資は今夏の移籍市場で行う予定とのこと。
15歳のダウマンをトップチームに登録?
🚨 Arsenal may have the opportunity to request special dispensation to use Max Dowman (15) — who is currently ineligible to play for the first team — given their current predicament, but it is NOT clear whether the Premier League would accept any application. [@SamiMokbel81_DM] pic.twitter.com/OP2eWDv6Bs
— afcstuff (@afcstuff) February 13, 2025
Daily Mailの敏腕記者サミ・モクベル氏の記事を引用したこちらのポストによると、アーセナルはトップチームの苦境を乗り切るためアカデミーで注目を集めている15歳のマックス・ダウマンを選手登録するかもしれないそうです。
ただ、16歳未満の選手を登録するにはプレミアリーグの特別許可が必要ですが、リーグが申請を受け入れるかは不明とのこと。
ハムストリングの負傷が相次いでいる理由
Kai Havertz is the latest player to suffer a serious hamstring injury, which Arsenal confirmed today requires surgery. Nicolas Jackson has been ruled out until April. Joe Gomez and Dominic Calvert-Lewin are also out with hamstrings, so is Gabriel Martinelli while Micky van de Ven…
— Henry Winter (@henrywinter) February 13, 2025
ジャーナリストのヘンリー・ウィンター氏が、近年増加しているハムストリングの怪我について、最新の研究結果を交えて解説しています。
まず、最近ハムストリングを負傷した選手としてハフェルツの他にマルティネッリやニコラス・ジャクソン(4月まで離脱予定)、ジョー・ゴメス、ドミニク・キャルバート=ルーウィンなどの選手がおり、ミッキー・ファン・デ・フェンも今季かなりの期間をハムストリングの怪我で離脱しています。
ハムストリングの怪我に関する最新の医学研究によると、01-02シーズンから21-22シーズンまでのヨーロッパ20カ国54チームを対象とした調査では、この20年間でハムストリングの怪我と診断された割合が12%から24%へと倍増していることが明らかとなったそうです。
他の負傷は減少傾向にある一方でハムストリングの怪我が増加しており、そのうち18%は再発のようです。
さらに、ハフェルツのようにトレーニング中にハムストリングを負傷する割合も14-15シーズンでは6.7%だったのに対して20-21シーズンは12.5%へとこちらもほぼ倍増していることが分かったとのこと。
スウェーデンのウィンショーピング大学の教授でこの分野の権威であるヤン・エクストランド教授とUEFAの医療部門が行った共同研究によると、試合中に発生したハムストリングの怪我の50%が各ハーフのラスト15分に発生していることが分かったそうです。
試合中、ハムストリングが継続的に引き延ばされていることを考えると、これは当然の結果と言えるでしょう。また、アディショナル・タイムが増加していることも考慮するとなおさらです。
Amazonプライムで解説を担当している元イングランド代表FWのアラン・シアラーは、マン・C vs レアル・マドリー戦でハーランドのゴールに対するVARチェックが長時間に渡った際、選手達が寒空の下で長時間立ち尽くしていたら筋肉が硬直し、怪我のリスクが高まるだけだと指摘しました。
実際、その10分後にグリーリッシュが負傷交代しており(直接の原因は不明)、シアラーは4分間も選手が立ちっぱなしなのはどう考えても身体に悪影響だと私見を述べています。
前述のエクストランド教授の研究結果に戻りますが、それによると「プロ選手は以前よりも1試合あたり高強度の活動を行うようになり、昔の選手よりも速く走るようになった。フットボールの強度に関連するハムストリングへの負担をさらに悪化させているのは、代表チームの移動と試合の総量の増加だ」と結論付けています。
これはPFA(プロ・フットボール選手会)が常に指摘し続けている点でもあります。今季はクラブW杯によってさらに過密日程となっており、筋肉や腱への負担が増加しています。
選手達は高額な給与を受け取っていますが、お金でハムストリングの怪我から身を守ることはできません。
そして、そういった高給取りの有名選手が怪我で長期離脱となれば、フットボールの魅力が損なわれるでしょう。
