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アンドレア・ベルタがスポーツ・ディレクターに就任
アーセナルはアンドレア・ベルタがスポーツ・ディレクター(SD)に就任したと発表しました。契約内容は非公表です。
ベルタはイタリアのカルペネドーロ、パルマ、ジェノアを経てアトレティコ・マドリーのディレクターに就きます。
アトレティコでは約12年間を過ごし、その間にラ・リーガ優勝2回やEL優勝1回などのタイトル獲得に大きな役割を果たしています。
また、彼の在任中にアトレティコはCLで決勝戦に2度進出しています。
アンドレア・ベルタSD
「本当にエキサイティングな時期にアーセナルへ加入できたことを、とても嬉しく思っている。私は近年のアーセナルが見せてきた進化のプロセスを、大きな関心を持って見てきた。そして、世界中に熱狂的なファンを持ち、ヨーロッパの主要なフットボール・クラブとしての地位を再び確立するために払われた努力を高く評価している。
このクラブは素晴らしい価値観と豊かな歴史を持っている。偉大なスカッドと共に、成功に満ちた未来を築く一翼を担えることを楽しみにしている。
新しい役割でスタートを切るのが待ちきれないし、エミレーツ・スタジアムでの初めての試合を、サポーターの皆さんと一緒に体験できることを心から楽しみにしている。」
ジョシュ・クロエンケ共同代表
「フットボールに詳しい者なら誰でも、アンドレアが素晴らしい人物だと知っているだろう。彼はフットボールに関する豊富な知識と素晴らしい実績、強力な人脈を持ち、勝利するチームを作ることに飽くなき意欲を持っている。アンドレアは我々のクラブにとって素晴らしい戦力になるだろう。彼は我々の価値観や我々が大切にしているものを理解しており、彼が我々の成長を助け、主要なトロフィーを獲得するための次のステップを踏み出すことに貢献してくれると確信している。
我々は徹底的な採用プロセスを実施し、他の候補者たちのレベルの高さにも非常に感銘を受けた。しかし、アンドレアの経験と彼が享受してきた成功が際立っていた。我々は彼と共に働き、アーセナルファミリーに迎え入れることを心から楽しみにしている。」
(ソース:Arsenal.com)
ベルタの就任に至る過程について
The Athleticがアンドレア・ベルタがアーセナルの新スポーツ・ディレクター(SD)に就任する過程について解説しており、caughtoffsideが記事を引用して伝えています。
まず、ベルタは前職のアトレティコ・マドリー時代に、クラブ内で大きな権力を持つシメオネ監督と共に仕事をしており、そういった監督と仕事をするうえで適切なバランスを見つける方法を学んでいます。
アーセナルにおいてもベルタは同様の役割を担うと考えられています。アルテタ監督はシメオネ監督ほどの成功をまだ収めていませんが、クラブ内における影響力と言う点では同じくらい大きなものを持っているとされています。
ベルタのSDとしての主な責任は、チームがアルテタ監督のビジョンに合っているかを確認することになるでしょう。
ベルタの採用に至った経緯ですが、これに関してはマネージング・ディレクターを務めるリチャード・ガーリックの経験が大きな役割を果たしたようです。
彼はプレミアリーグでフットボール・ディレクターを務めた経験から、SDの市場に関する豊富な実務経験を持っていました。
なお、アーセナルにおけるSDは監督の上司ではなく、SDと監督によるパートナーシップ・モデルを重視してきました。前任者のエドゥもアルテタ監督の上司ではなかったので、後任のベルタも同様だと考えられます。
クラブ内部にはエドゥの右上でとして活躍し暫定SDを務めていたジェイソン・アイトがおり、彼も有力な候補者となっていました。
クラブ内での信頼も厚く、1月の移籍市場や女子チームの新監督選考において重要な役割を果たしています。
しかし、アーセナルは彼への信頼を持ちつつも、今夏の移籍市場の重要性から、真の適任者をみつけるため徹底した外部調査を行ったそうです。
様々な人物が候補に挙がりましたが、多くはアーセナルでどの程度の自主性が担保されるかを気にしていたらしいです。
そういった状況のなかでも、トップクラスの人物が候補者となりました。レアル・ソシエダを今シーズン限りでの退任することが決まっているロベルト・オラベも有力な候補者でした。
しかし、彼は今シーズンが終了するまではソシエダにコミットすることを誓っていたため、今夏の移籍市場が始まる前の新SD就任を希望していたアーセナルとタイミングが合いませんでした。
次に、元アーセナルの選手で現在スパルタ・プラハでSDを務めているトマシュ・ロシツキーの名前も挙がりました。ロシツキーは徐々に名声を得つつありますが、こちらは経験不足から除外されたようです。
他には著名なSDとして名高いダン・アシュワースの名前も有力な候補者となりましたが、最終的に他の機会を求めて辞退したそうです。
この様な経緯があるなか、1月にアトレティコを退団したベルタが最有力候補となり、新SDへの就任に至ったとのこと。
(ソース:caughtoffside)
