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ジョシュ・クロエンケ共同会長:アルテタ監督が眠れる巨人を復活させた
アーセナルの共同会長を務めるジョシュ・クロエンケ氏は、コロナ禍によって無観客試合が行われたことで、アルテタ監督は「眠れる巨人」を復活させるための時間を得ることができたと語っています。
ジョシュ・クロエンケ共同会長
「ミケル(・アルテタ監督)の周りにいる機会を得た者なら、誰もが彼の掲げるビジョンにとても簡単に共鳴できる。だから私は、自分や父(スタン・クロエンケ氏、KSEの創業者兼会長でアーセナル共同会長)の功績だとは思っていない。あの忍耐が報われたのは、ミケルとそのスタッフ、そして我々の選手たちが舞台裏でつぎ込んできた膨大な努力とエネルギーによって、その権利を自ら勝ち取ったからだ。
私自身やミケル、あるいは誰も認めようとはしないかもしれないが、コロナ禍でスタジアムにファンがいなかった時期、ミケルにとってある種の「余白」のようなものがあったと思う。
試合の中や様々な局面での成長には痛みが伴うものだが、FAカップを制したのも事実だ。しかし、我々がさまざまな成長の段階を経ていた時期に、ファンからのプレッシャーを直接受けずに済んでいたことは、おそらくその当時には誰も認めようとしなかったことかもしれない。
だが、いま振り返ってみると『あれは多少なりともプラスになったかもしれない』と言えるだろう。」
2018年にスタン・クロエンケ共同会長率いるKSEがアーセナルの所有権を完全に取得しましたが、現在に至るまで順風満帆とは言えませんでした。
初期にはサポーターによる『We Care, Do You?』運動がおこり、オーナーによるクラブへの姿勢に疑問が投げかけれた時期もありました。
「当時、クラブの舞台裏では膨大な作業が進んでいた。我々はアーセン(・ベンゲル)という、誰もが認める伝説的な人物であり監督からの大きな移行期を経た。22年の時を経て新たな時代へ移行するのは、困難を伴うものだった。
一つ目は、あの夏にクラブを非公開化したこと。
二つ目は、伝説的な監督が去り、我々が自らを刷新しようとしていたこと。
三つ目は、私が後から振り返って過小評価していたと感じることは、イヴァン・ガジディスCEOの退団だ。我々のような規模のクラブにとって、変化は健全なものになり得る。しかし、これらのことはあまりにも短期間に、多くの変化が重なりすぎてしまった。」
クロエンケ体制になってからのアーセナルは、当初CL出場権獲得とトロフィー獲得を目標に掲げます。2019年にはELで決勝まで勝ち進みタイトル獲得に迫りましたが、チェルシーに1-4で惨敗してしまいます。
この試合を観戦していたジョシュ氏は、この現実を受け入れざるを得なかったと語ります。
「あの光景を目の当たりにし、その旅から戻ったあと私は初めて父にこう伝えた。『我々は今の現状を真剣に受け止める必要がある』とね。
クラブの株式を100%手にした今、前に進むためには一度立ち止まる必要があるかもしれないと感じた。」
クラブは低迷を続けていましたが、次世代のアーセナル担う人物が登場します。今シーズン限りでアカデミー・マネージャーを退任するペア・メルテザッカーです。
「バクーでの決勝戦の後、私はフィルジル・ファン・ダイクについてコメントした。彼はその1~2年前にリバプールへ加入していた。
『どうすればこういう選手を我々のチームに迎え入れられるか』と私は尋ねた。するとメルテザッカーは『1億ポンドでも持っていない限り、彼のことは考えない方がいい』と答えた。
それで私は『ヨーロッパで最も優れた若手DFは誰だ?』と尋ねた。すると彼は間を置かずに振り返り、こう言った。『ウィリアン・サリバだ』と。」
アーセナルが22年ぶりのリーグ優勝を決めると、数万人のサポーターが優勝を祝うためエミレーツ・スタジアムへ集結しました。
「我々は眠れる巨人であり、何らかの形で目覚めさせる必要があることは分かっていた。ソーシャルメディアの時代に、これほどのチームやスカッドを持ったことはなかった。ソーシャルメディアが進化し、Twitterをはじめとするあらゆるものが生まれた。
瞬時に情報が広まる、いわゆる” バンター・エラ— “の時代。私はそのすべてを把握している。先週46歳になった。
この時代の流れの中で育ち、自分自身の視点からすべてを見てきた。だからこそ、今目にしているものが誇らしくてならない。かつてはアーセナルのファンであることを、まるで隠しているような時代もあったのだからね。」
土曜日に行われるCL決勝について
「振り返ってみれば、我々の掲げた目標はプレミアリーグ制覇だったと言える。プレミアリーグで優勝争いに加われるなら、他のすべての大会でも争える立場にあるからだ。
仮に土曜日に素晴らしい結果を得たとしても、それで我々の本質が変わるわけではない。何かを勝ち取っても、翌朝には同じように日が昇る。
また仕事に戻らなければならないし、プレミアリーグには歴史的な強豪クラブも含め、我々を追いかけようとしているチームが数多くある。
だから我々は戦力強化を図る。周囲のチームが必ずレベルを上げてくることが分かっているからだ。絶えず進化し改善しようとしなければ、その場に立ち止まっているのと同じだ。」
(ソース:BBC)




