【アーセナルNEWS】2026年夏の移籍市場は成功か?失敗か?

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オーンステイン氏:首脳陣は移籍市場の結果にとても満足しているようだ

TNT SportsのYouTubeチャンネルに出演したThe Athleticのデビッド・オーンステイン氏が、今夏の移籍市場で攻撃陣の補強が不調に終わったアーセナルについての見解を述べています。

デビッド・オーンステイン氏
「アーセナルは今夏の補強にとても満足しているようだ。彼らは重要なポジションを強化できたと感じている。中盤はブルーノ・ギマランイスを獲得し、エズリ・コンサの加入で守備陣も強化されたしツォリスも獲得している。

彼らは選手の売却が必要なことは分かっていたし、ここ最近は売却が上手くいっていなかった。だからガブリエウ・マルティネッリの退団については、彼が昨シーズンのプレミアリーグで僅か1ゴールしか決めていないこともあって、総じて素晴らしい働きをしたと思っている。

この点は評価されるべきだ。しかし、トロサールが退団し、ヌワネリはローンで移籍し、ガブリエウ・ジェズスも去った。

ファンが補強の必要性を感じていた攻撃陣を強化できなかったことで、多少不安を感じているのは理解できる。彼らはモーガン・ロジャースやヴィニシウス、フリアン・アルバレスを狙ったものの、そのいずれも獲得できなかったのだから。

しかし、昨年の今頃は不在だったカイ・ハフェルツが万全の状態だし、マルティン・ウーデゴールもいて、シーズンを通してフィットネスを維持してくれることを望んでいる。さらに将来有望な若手選手も育ってきているし、ヴィクトル・ギェケレシュもいる。

多少なりとも資金を温存しておけば、1月の移籍市場で必要に応じて投入することができるだろう。彼らはUEFAとプレミアリーグの財務ルール的にギリギリの状況にあるので、慎重にならざるを得なかった。

私個人としては、アーセナルは資金を使って間違いを犯すよりは使わない方が良いと考えていると思う。」

(ソース:TNT Sports Football)

 

 

BBC:アーセナルの移籍市場を総括

BBCの敏腕記者サミ・モクベル氏が、アーセナルの夏の移籍市場を総括する記事を執筆しているので紹介します。


ギマランイス獲得に至った理由

なぜ、アンダーソンでもトナーリでもスコットでもなく、ギマランイスになったのか。

ニューカッスルからブルーノ・ギマランイスを7,500万ポンドで加入したことは、アーセナルの補強の中で特に注目を集めた。

しかし、夏の移籍市場が開いた時点で、アーセナルはギマランイスの状況を注視しつつも、他の選手の方が優先順位は高いとみなしていた。

例えば、エリオット・アンダーソンへの関心は広く報じられていたが、マン・Cに加入することは明らかだった。

ニューカッスルのサンドロ・トナーリやボーンマスのアレックス・スコットも、ギマランイス獲得を本格化させる前に検討されていた選手たちだ。

トナーリとスコットはそれぞれ26歳と23歳であり、11月に29歳を迎えるギマランイスよりも若い。しかし、獲得の可能性や移籍金など数多くの要因によって両選手の獲得が困難になった。

アストン・ヴィラのアマドゥ・オナナ獲得も検討されていたが、彼はW杯で膝に重傷を負ってしまう。

 

この様な状況のなかで、6月半ばまでエミレーツ内部で満場一致の支持を得ていたギマランイスが、クラブの最優先ターゲットとして浮上した。

ベルタSDは選手陣営をよく知っているし、ギマランイスはアルテタ監督からも高く評価されていた。アルテタ監督は、スカッド全体というよりはスタメンをさらなる高みへ引き上げられる、実績のある選手獲得を明確に要求していた。

ベルタSDはギマランイスの代理人との強固な関係を活用してアーセナルへの移籍交渉を進めた。そのため、ニューカッスル側は移籍が完了する数日前までアーセナルからの直接の接触は一切なかったと主張している。

ベルタSDが交渉を進めるあたって仲介人を頼ることは珍しくないが、この手法の成功度合いにはばらつきがある。

とはいえ、他のターゲットの獲得が実現不可能だと判明した際に、ベルタSDがギマランイス獲得へと方針転換させて成功した点は、アーセナル内部で好意的に受け止められている。

 

コンサは守備の最優先ターゲットだった

エズリ・コンサの獲得も同様に複雑な経緯を辿っている。コンサはクラブ内でアルテタ監督にとって最優先の守備陣の補強と見なされていた。

アルテタはプレミアリーグの過酷さに慣れた選手を求めており、それがギマランイスとコンサの獲得、そして、失敗に終わったが、アストン・ヴィラのモーガン・ロジャーズ獲得に動いた背景だ。

コンサが右SBでもプレーできる能力も大きな利点と見なされていた。アーセナルは正統派の右SBの獲得も検討しており、イヴァン・フレスネダもその候補に含まれていたが、コンサの汎用性の高さが重要な決め手となった。

しかし、ベルタSDはヴィラ側の評価額に応じることに消極的だったようだ。コンサの契約が確定する1週間前、アーセナルは4,000万ポンドのオファーを提示したが、これは案の定拒否されている。

複数の関係筋によれば、最終的にこの契約は両クラブのオーナー同氏による話し合いでまとめられ、移籍金5,100万ポンド+アドオン400万ポンドという条件で合意に至ったようだ。

コンサとの合意に達しなかった場合、トテナムのクリスティアン・ロメロとミッキー・ファン・デ・フェンの2人が獲得候補として挙がっていたとされるが、トテナムが彼らをライバルのアーセナルに売却することは無いだろう。

コモのCBハコボ・ラモンはクラブが今後も注視し続ける選手だが、現在の契約に付随している条項が獲得を難しくしている。また、リーズ・Uに加入したタリク・ムハレモビッチも候補の一人だった。

 

攻撃陣では、約3,500万ポンドの移籍金でクラブ・ブルッヘから加入したクリストス・ツォリスの活躍をうけ、このギリシャ代表選手の獲得は今夏の発見の一つとして称賛されている。

彼の獲得に関しては、オフシーズンの間にコーチング・スタッフの上級メンバーに近い仲介者によって最初に持ち掛けられたものだったという。

ベルタSDの右腕であるマウリツィオ・ミケーリは、6月に行われたスウェーデン戦でツォリスのプレーを視察し、十分な手応えを得た。

これまでのところ、この24歳の選手はアルテタ監督のスカッドにとってプラスの補強となっているように見える。

ピエロ・インカピエのレンタル移籍を完全移籍に切り替え、イラン・メスリエをFAで獲得したアーセナルは、今夏の補強に満足している。

来季終了までに30歳を迎えるギマランイスとコンサの獲得に合計1億2,600万ポンドという大金を投じたことで、両選手の年齢がスカッドの自然な世代交代にどう影響するかへの懸念もくすぶっている。

とはいえ、ギマランイスとコンサがアーセナルの選手層に一流のクォリティと経験をもたらしていることは否定しようがなく、最終的にクラブとしては、これらの契約を成立させるにあたって市場価値に見合った資金を投じたと考えている。

 

注目された攻撃陣の補強を逃したアーセナル

クラブはDFとMFでアルテタ監督に実績のある人材をもたらした一方で、ワールドクラスのアタッカー獲得というベルタSDの使命は失望に終わった。

ロジャーズは移籍市場が開いた当初、クラブの最優先ターゲットであり、この選手が加入を望んでいるという見方がクラブ内部で強く共有されており、序盤は好感触を得ていた。

夏の始まりの時点で、アーセナルの認識ではヴィラはロジャーズの移籍金を1億ポンドに設定していると考えていたが、アーセナルは8,000万ポンドが妥当だと評価していた。

しかし、ベルタSDは自身とクラブが取引成立可能と考える水準まで価格交渉できると自信を持っていた。

その一方でベルタSDは代替案も探っており、ブラッドリー・バルコラ、ケナン・ユルディズ、ヤン・ディオマンデ、ニコ・パスといった選手たちも高く評価されていた。

アンソニー・ゴードンは長期的なターゲットだったが、彼はW杯前にバルセロナへの加入で合意している。

ユルディズとパスは今後も現実的なターゲットであり続けるだろう。エリ・ジュニオール・クルピも、ボーンマスで怪我から復帰したらクラブは注視を続けるだろう。

しかし、アンダーソンがフォレストからシティへ1億1,600万ポンドで移籍したことが、ロジャーズの将来をめぐるヴィラ側の見方を変えた。

ヴィラは評価額を1億2,000万ポンドまで引き上げ、最終的にはチェルシーがこのアタッカーを1億1,700万ポンドで獲得している。

アーセナルにはチェルシーのオファーに対抗する機会が与えられたが、自分たちの8,000万ポンドという評価が妥当だと考え、これを断ったとされている。しかし、もしベルタSDがもっと早く動いていれば、ロジャーズは今頃ガナーズの選手になっていたのではないかという疑問も残る。

結局のところ、ロジャーズ獲得の失敗は、左サイドにワールドクラスのアタッカーをチームにもたらすというベルタSDの取り組みの最初の失敗となった。

 

アーセナルは、ヴィニシウスがレアル・マドリーとの契約更新を決断する前、彼の獲得に現実的なチャンスがあると本気で考えていた。

ベルタSDとアルテタ監督はこのブラジルのアイコン的存在の獲得に全力を注いでいた。クラブはこの取引に必要な資金を投じる用意もあった。

この移籍が実現していれば、おそらくイギリス史上最高額の移籍金となり、プレミアリーグ史上でも最も高額な給与パッケージの一つになっていただろう。

アルテタ監督のチームにとっての恩恵と、このブラジル人スーパースターの商業的価値を考えれば、アーセナルはこの取引をまとめる用意が十分にあった。

しかし、事情に精通する関係筋によると、ヴィニシウスは今夏にレアルを去るつもりがなかったという話だし、他の関係者のなかには、アーセナルがこのアタッカーがベルナベウでより有利な契約を勝ち取るための交渉材料として利用されているのではないかと懸念する声もあった。

その懸念は現実のものとなり、ヴィニシウスはスペインで新たな長期契約に署名し、アーセナルは再び失望することになる。

 

アーセナルがフリアン・アルバレスの獲得に動いていたことは広く報じられていたが、こちらも同様の懸念があった。

彼はアーセナル入りを望んでいる兆候をほとんど見せておらず、バルセロナ加入を望んでいることは今回の移籍市場で最もよく知られた「公然の秘密」の一つだった。

しかし、アトレティコがバルセロナへの売却を断固として拒否したことは、ベルタSDとアルテタ監督にとって、アルバレスが移籍市場終盤まで心変わりすることを期待して関心を持ち続けるのに十分な理由だとみなされた。

しかし、アルバレスは、クラブとの関係がかつてないほど悪化しているにもかかわらず、アトレティコ残留を選択している。

アーセナルはヴィニシウスとアルバレスに固執したことで時間を無駄にしたのだろうか。その答えは、誰に聞くかによって異なる。

 

アルバレス獲得の可能性が薄いと判明した際、ベルタSDは他の選択肢を検討した。

興味深いことに、アーセナルはチェルシーのストライカー、ジョアン・ペドロを高く評価していた。同選手は今夏の「売却対象外」とされていたし、アルテタ監督のシステムに適合するのかという懸念もあった。

ベルタSDは市場を分析する際、クラブが既に持っているスカウティング情報に基づいて行動するよりも、自身が持つ広範な代理人との人脈に大きく依存していると言われている。

例えば昨夏、スカウティング情報がすべてベンヤミン・シェシュコ獲得を推奨していたにもかかわらず、ベルタSDの就任によってクラブは方針を転換し、現在は控えとなっているヴィクトル・ギェケレシュの獲得に動いた。

今夏においても、リヨンのWGマリック・フォファナへの終盤の接近は、マネジメント・エージェンシーのロック・ネイションが獲得機会をアーセナルに提示したことで、ベルタSDが自身のエージェンシーとの人脈に頼るもう一つのケースになった。

ベルタSDとロック・ネイションとの関係は、アーセナルによるヴィニシウス獲得への動きと、同エージェンシーのクライアントであるガブリエウ・マルティネッリの放出という両面から、今夏は特に顕著だった。

アーセナルが名の知れたワールドクラスのアタッカーの獲得に失敗したことが、今シーズンの結果にどれほどの影響を及ぼすのか。特にマルティネッリとトロサールの退団を踏まえると、今後も見守っていく必要があるだろう。

 

選手の売買モデルへの移行

アーセナルは、クラブをより持続可能にし、選手の売買にも長けた組織にするという明確な使命を掲げて今夏の移籍市場に臨んでいる。

その方針の一環として、国内および欧州の財務規制への準拠を維持することが重要視されている。

誰に聞くかにもよるが、ヴィニシウスやアルバレス獲得に必要となる規模の取引は、アーセナルが規制の範囲内にとどまれるかどうかに疑問符を投げかけるものだった。

とはいえ、選手のトレーディングによる利益を最大化することは、今後のアーセナルの財務運営においてますます重要な要素となっていくだろう。

その兆候はすでにマルティネッリの放出にも表れており、アル・ヒラルへの6,000万ポンドでの移籍はクラブ史上最高額の放出となった。アーセナルはこの契約で再売却条項も確保している。

マルティネッリ、トロサール、ガブリエウ・ジェズス、クリスティアン・ノアゴール、ヤクブ・キヴィオル、ファビオ・ビエイラ、カール・ハインの退団により、クラブは合計およそ1億1,400万ポンドの移籍金収入を確保した。

 

仲介者を通じて、マイルズ・ルイス=スケリーの放出の可能性も探られており、約8,000万ポンドで売り込みをかけたとされている。

ルイス=スケリーの左SBでのプレー能力に魅力を感じていたマン・Uも関心を示していたが、最終的には彼の評価額は高すぎると判断した。

もちろん、クラブの選手に対する関心度合いや市場価値を正確に把握しておくことはベルタSDの職務ではあるが、それでもルイス=スケリー放出の可能性を探るという発想はサポーターから大きな反発を招いた。

BBCスポーツが先月報じた通り、ガナーズはイーサン・ヌワネリを完全移籍で売却する誘惑を退け、ボルシア・ドルトムントとシーズン・ローンで合意した。この契約には必要に応じて1月にリコールできる条項が含まれている。

 

ベシクタシュへのトロサール移籍で確保された最低1,500万ポンドの移籍金についても、12月に32歳を迎えることを踏まえれば、エミレーツ内部では良い取引だったと見なされている。

過去12カ月でおよそ4億5,000万ポンドを補強に費やしたなか、ベルタSDの移籍市場での手腕は、クラブが22年ぶりのリーグタイトルを獲得する助けとなった。

しかし、これだけの資金を投じたにもかかわらず、スカッドには明らかな課題が残っている。特に攻撃陣においては顕著だ。

今回の夏の移籍市場は、多くのサポーターにベルタSDの仕事ぶりに疑問を抱かせる結果となった。

そして、コンサとギマランイスの獲得によりスカッドの平均年齢が上昇する中、クラブが再びチームの世代交代に多額の投資をする必要に迫られる前に、現在の陣容で黄金時代を築くことができるだろうか。

(ソース:BBC)

 

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