今夏に退団が予想される選手達の状況
今夏の移籍市場でも積極的な補強を行っているアーセナルですが、それに伴って報道も選手獲得についての話題が多くなっています。
しかし、補強の一方で選手放出も行うことがチーム運営には不可欠ですが、Goalのチャールズ・ワッツ氏が今後放出が予想されている選手の状況についてまとめているのでご紹介します。
GK レノ
ニュー・イングランド・レボリューションからマット・ターナーを獲得したことから、レノの放出は避けられないと予想されています。
あらゆる関係者が移籍へ向けてオープンな状態です。また、レノ自身も今年のW杯でドイツ代表入りすることを諦めていないことから、出場機会を求めて移籍することになりそうです。
レノにはブンデスリーガのクラブが興味を示している他に、今季からプレミアリーグに復帰するフラムも関心を寄せているようで既に交渉が行われているとされます。
GK オコンクォ
アーセナル・アカデミー出身の20歳のGKアーサー・オコンクォにローン移籍の可能性があるようです。
将来を嘱望されているオコンクォですが、アーセナルでは出場機会が限られることから、クラブと選手の双方がローン移籍をしてトップチームの経験を積む必要があると考えているそうです。
今夏にローン移籍するのはほぼ確実な状況らしく、既に移籍先の検討が行われているとのこと。
SB ベジェリン
昨シーズンはレアル・ベティスへシーズン・ローンで加入し活躍したベジェリンですが、今夏に完全移籍で母国スペインへ復帰することを熱望しています。
ただ、移籍に際してベジェリンの高額な給与がネックになっており、その解決策を巡りずっと議論が行われているようです。
昨シーズンにベティスへローン移籍した際、ベジェリンは大幅な減俸を受け入れましたが、長期的にそれを受けれいる用意があるかは不明です。
ベジェリンは現在、チームに復帰していてトレーニングにも参加していますが、クラブとの契約が残り1年ということもあって今夏にスペインのクラブへ移籍する試みが続けられています。
SB タヴァレス
昨夏にベンフィカから加入したタヴァレスですが、今夏にアーセナルが左SBの補強に成功した場合はローンに出される可能性が高いと考えられています。
タヴァレスにはマルセイユやアタランタがローン移籍での獲得に興味を示しているようです。
ただ、ローンに出されるのはあくまでアーセナルが左SBの補強に成功した場合に限った話で、補強が行われなかった場合はチームに留まるとみられています。
WG ぺぺ
アーセナルとの契約が残り2年となっているペペは今夏に放出される可能性が高いと考えられています。
ぺぺはアルテタ監督の構想に入っていないとみられており、アーセナルがリーズ・UのWGラフィーニャの獲得に熱心なのはその証拠だと指摘されています。
ただ、アーセナルにとって最大の問題は買い手を見つけることです。
リールから7,200万ポンド(現在のレートで約117億円)という多額の移籍金で獲得し、週給15万ポンド(約2,431万円)の契約を結んでいます。
現在の週給に近い金額で契約してくれて、尚且つアーセナルが獲得時に支払った移籍金をなるべく多く回収できる金額を提示してくれるクラブを見つけるのは至難の業だと思われます。
アーセナルは放出したいと考えており、ぺぺも今夏に移籍するため代理人を変更するなど双方移籍へ向けて動いていますが、解決策を見つけるのはなかなか難しいでしょう。
現時点では買取オプション付のローン移籍が現実的なシナリオかもしれません。
GK ルナルソン
2020年にディジョンから獲得したルナルソンですが、アーセナルでプレーするレベルに達していないことは明らかです。
昨シーズンはベルギーのOHルーヴェンへシーズン・ローンで加入しました。当然ながら今シーズンもローン移籍に出されると思われますが、アーセナルは完全移籍での放出を模索しているようです。
DF パブロ・マリ
昨シーズンはシーズン・ローンでウディネーゼに加入するとレギュラーとして活躍しました。現在はローン期間終了に伴いチームへ復帰しています。
ウディネーゼは完全移籍での獲得を目指していますが、移籍に関わる人数が多いことや財政的な理由から実現するのが難しいと公表しています。
アルテタ監督はマリを高く評価しているものの、現在のCBのオプション的にマリがコンスタントに出場機会を得るのは難しい状況です。
そのため、移籍期間を通して移籍先を探すことになるでしょう。
MF メイトランド=ナイルズ
今年1月にASローマへローン移籍したメイトランド=ナイルズですが、アーセナルはそのままローマが買い取ってくれることを期待していたと思われます。
ローン契約に買取オプションは付帯していませんでしたが、ローマ側はローン移籍が成功すれば完全移籍での獲得も視野に入れていることを明言していたからです。
しかしながら、メイトランド=ナイルズはモウリーニョ監督の下で結果を残すことができませんでした。リーグ戦で5試合のみの出場に止まり、全ての大会を通しても10試合しかプレーしていません。
そのためローマは獲得に動かず、アーセナルは新たな買い手を探すことになります。現在はプレミアリーグ昇格組のノッティンガム・フォレストが興味を示しているそうです。
FW バロガン
バロガンは今シーズンもローン移籍で経験を積むことになりそうです。
昨シーズン後半にミドルスブラへローン移籍したバロガンですが、最終的に3ゴールという成績に終わっています。
しかし、初めてトップチームでコンスタントに出場したにも関わらず印象的なプレーを見せていました。
今シーズンもチャンピオンシップの複数のクラブが獲得に乗り出すと思われます。
WG ネルソン
数年前のネルソンはアーセナル期待の星でしたが、トップチームで思うような結果を残せず、今では忘れられた存在になっています。
昨季はシーズン・ローンでフェイエノールトに加入すると、レギュラーとして活躍しチームのUEFAカンファレンス・リーグ決勝進出に貢献します。
フェイエノールトはネルソンの残留を望んでいるようですが、アーセナルは契約が残り1年ということもあって完全移籍での売却を望んでいるとされています。
MF トレイラ
トレイラは来シーズン、アーセナルでプレーする可能性は全くないと公言しています。昨季はフィオレンティーナへシーズン・ローンで加入するとレギュラーとして大活躍しました。
本人はそのまま完全移籍で加入することを熱望し、その意思を度々メディアで明らかにしていました。
ローン契約には1,500万ポンド(約24億円)の買取オプションが付帯していましたが、フィオレンティーナはオプションの行使をしないという選択を行い、トレイラとアーセナル共に不満を募らせました。
トレイラとの契約は残り1年しかないため、アーセナルは現在イタリアとスペインでトレイラの移籍先を探しているようです。
なお、トレイラ自身はボカ・ジュニアーズでプレーしたいという願望を常々口にしていますが、ボカがアーセナルの希望する移籍金を支払うのはかなり難しいと思われます。
(ソース:Goal.com)
