【アーセナルNEWS】アルテタのロングインタビュー(後編)

スポンサーリンク

40歳の誕生日を迎えたアルテタのロング・インタビュー(後編)

 

10年前の30歳の頃まで時計を戻すと、すでにアルテタはアーセナル加入前にレンジャーズ、レアル・ソシエダ、そしてエバートンでプレーした経験がありました。

30歳の頃には主力としてプレーしていましたが、当時から既に監督業について考えていたと言います。

「そうなんだ。27歳か28歳の頃から考えるようになった。その頃には既にバッジを持っていたので、体がすぐに別の視点からゲームを理解するよう求めている感覚があった。

ただ、その頃はまだプレーするのが大好きだったから素晴らしい瞬間をエンジョイしていたね。」

 

現役時代と監督になってからのノース・ロンドン・ダービーで、勝利の味は変わったのでしょうか?

「違うね。大きな勝利を手にしたときの最高の瞬間はドレッシング・ルームの雰囲気だからだ。選手達の交流、勝利の感情、アドレナリンが噴き出す感じやチームの一体感などがそれだ。これは唯一無二のもので選手が引退した際に失うものだと思う。

もちろん、監督として感情や情熱は持っているけれど安堵感を感じる場合もあるね。あとは試合に出れなかった選手達のことを考えることもある。

試合に出れなかった選手達の気持ちも考えて、彼らのケアもしたいと思っている。全員を味方に付けてチームにとってどれほど重要な存在かを再認識させたい。

そして、それと同時に『さて、次の試合に勝つためにはどうすべきか』と考えるんだ。だから監督にとってはノンストップなんだよ。

だけど、一番は応援してくれた人達を喜ばすことができたという気持ちが特別なものだと思っている。結局のところ、それがこの仕事の全てだと言えるね。

我々との繋がりを感じてもらえること、そして彼らが我々と一緒にいることでこの船にエンジンがもう一つ追加されて、効率的になってより早く進むことが出来るようになる気がする。

彼らの参加によってチームが大きく成長したと実感できたとき、監督としての醍醐味を味わうことができるんだ。」

 

プレミアリーグの最年少監督として、経験豊富な監督達を打ち負かして結果を得ていることに誇りを感じているのでしょうか?

「正直なところ、年齢というのは相対的なものなのでそこまで深く考えていない。それは監督としての私もそうだし、選手を見る目としても相対的なものだ。

と言うのも、経験豊富だと言われてもそれはどういう意味なのか?どんな経験なのか?が重要だと思う。

それを踏まえると、私にはどれだけの経験があるのだろう? このリーグに20年いるけれど、これは多いのか少ないのか分からない。

スペイン人としてイングランドでの経験があり、この地に住んでいてリーグのことや国の文化、選手達のことを理解している。

だからよく分からないんだ。私はただこのクラブの一員であるこの瞬間に幸運を感じている。特に今は一体感とエネルギーがあるのを感じているよ。

クラブやエミレーツに目を向けるとエネルギーや方向性を感じるんだ。クラブとの繋がりを感じることが私の力になり『我々は出来る、自信がある』と言うエネルギーになるのだ。

 

監督の言うエネルギーが、多くの人にとってランドマークとなる年齢に達したアルテタに若さとフレッシュを与えてくれると語ります。

「若い人たちに囲まれているので、フェアに見ても本当に若い感じがするよ(笑)もちろん選手達は私より若いけれど、共に仕事をしている人の中には年上の人たちもいて、彼らはクラブの全責任を担っている。

だから、私の周りには若いエネルギーと熱意そして経験豊富な人たちが大勢いて、それらが上手い具合にミックスされているんだ。

それもあって、私はいま人生の絶頂期を迎えている感じがするよ。育ち盛りの可愛い子供が3人と最愛の妻がいて、困難な時も家族は常に側にいてくれるからね。

また、私は幸運なことに小さい頃にフットボールを通じてできた親友もたくさんいる。彼らは私の人となりを熟知しているので信頼できるんだ。

だから、私はとても安定しているけど非常に刺激的な人生を送っていると言えるね。アドレナリンが出ることもあれば予期しない出来事もあるけれど、それと同時に今の時期に必要な家族の土台と精神的な支えがあるんだ。」

 

活力に溢れてエネルギッシュな人物として知られるアルテタですが、彼の若さは現代のフットボール・マネージメントに求められるものを満たす上で必要不可欠だと言えるでしょうか?

「毎朝ドアを通るたびに、彼らはあなたをテストしようとしている事を理解しなければならない。コルニーやエミレーツにいるときには全員の視線を浴びるんだからね。

私はクラブのために自分がベストを尽くせると思っているからここにいる。それを理解して欲しい。

それはつまり情熱とエネルギーを持ち、そして数え切れない感謝の気持ちと自分の進むべき道をハッキリと指し示す事だ。

それを持っていないことは直ぐに見抜かれてしまうからね。」

 

今週は代表戦ウィークと言うこともありフットボールから離れた週末を送れますが、アルテタは家族とのランチや誕生日パーティを前に妻とゆっくり過ごすと語ります。

彼は自身の今後や50歳になった時の自分をどのようにイメージしているのでしょうか?

「老けていくのは間違いないね!(笑)白髪も増えてくるだろうけど自分の仕事に対する情熱だけは変わらないと思う。

理想を言えば、その頃までにクラブを別のレベルに引き上げることが出来たら良いなと思う。我々がやってきたことを我々のファンが誇りに思ってくれたら嬉しいね。」

(ソース:Arsenal.com

 

前編はこちら↓

https://www.afcwatch.com/entry/arsenal-news-2022-3-27-1/

 

 

タイトルとURLをコピーしました