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サカとマドゥエケのスタッツから見る決定力の問題
BBCのKaran Vinod氏が、今季のアーセナルにおける決定力の問題について、右WGを担うサカとマドゥエケのデータを元に分析しています。以下に、同氏の記事を要約したものを掲載します。
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今季のアーセナルが抱える最大の課題は、支配率や組織、運動量ではなく『決定力』にある。
その問題は、右サイドを担うブカヨ・サカとノニ・マドゥエケのデータを見比べると、よりはっきり浮かび上がる。
まずはサカについて。
出場時間、責任、決定的なチャンスへの関与度のすべてにおいて、彼は今も攻撃の中心選手だ。シュート数、xG、xAはいずれも安定しており、パフォーマンス自体が大きく落ちているわけではない。
しかし、それに結果が伴っていないのだ。公式戦13試合ノーゴールという事実が示す通り、『決定的なチャンスに関与しているのに決まらない』というズレが生じている。チャンスは作れているが、最後の一押しが足りない。
一方のマドゥエケは、タイプは違えど結論は同じだ。
ボックス内でのタッチ数やドリブル成功率は高く、良い位置には入れている。それでも、xGやxAは伸びず、シュート数も少ない。運ぶところまでは良いが、その先の判断と精度が足りない。
この問題は右サイドだけに限らない。
マルティネッリ、ギェケレシュ、トロサールも軒並み得点不振に陥り、アーセナルはセットプレーへの依存度を高めている。マン・U戦では、オープンプレーからのxGが極端に低かったことがそれを象徴している。
重要なのは、チームとして『何もできていない』わけではない点だ。
WGはボールを前進させ、プレスをかけ、守備にも貢献している。構造も機能している。足りないのは、ゴール前での冷酷さと確実性だけだ。
サカには本来もっと多くのゴールが生まれるはずであり、マドゥエケにはより多くのアクションとクォリティが求められる。
これらの改善がなければ、アーセナルは『内容は良いが、ゴールを決められないチーム』という評価から抜け出せないだろう。
データはすでに、その現実をはっきりと示している。
(ソース:BBC)
タイトル争いのなかでアーセナルが警戒すべき兆候
OptaのAli Tweedale氏が、今季のアーセナルがプレミアリーグのタイトルを獲得するうえで、解決しなければならない問題について指摘する記事を執筆しています。以下に、同氏の記事を要約したものを掲載します。
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アーセナルはいま、小さくない『揺らぎ』の中にいる。3試合未勝利、3試合連続でオープンプレーから無得点。首位を走りながらも、優勝争いは一気に緊張感を帯びてきた。
数週間前まで5連勝で独走していたチームは、急に不安定さを見せ始めている。21年間リーグタイトルから遠ざかり、直近3シーズンもあと一歩で逃してきた。その歴史が、『今季こそ』という重圧を増幅させている。
エミレーツの空気は明らかに張り詰めており、その緊張はピッチにも表れている。マン・U戦では先制しながら主導権を握り切れず、あり得ないミスから同点を許した。今季序盤にはほとんど見られなかった致命的なミスが、直近数試合で急増している。
その原因は、メンタル面だけではない。疲労も確実に影響している。アルテタは限られた主力への依存が強く、精神的にも肉体的にも消耗が蓄積している。実際、指揮官自身も過密日程が選手を試していると認めている。
攻撃面の停滞は、より深刻だ。1月のリーグ戦4試合で、オープンプレーからのxGはわずか2.29。リーグでも下位クラスの数字で、セットプレー頼みの傾向がはっきりしてきた。
個々を見ても状況は厳しい。サカは13試合ノーゴール。マルティネッリ、マドゥエケ、ギェケレシュ、トロサール、ウーデゴールも揃って数字を落としている。
今季のリーグ戦では『オウンゴール』がチーム内3位の得点源という事実が、この異常さを物語る。
もちろん、全てが悲観材料ではない。マン・U戦はxGでは上回っており、相手の3ゴールはいずれも出来過ぎと言えるものだった。CLではインテルにアウェーで勝利し、リーグ・フェーズ7戦全勝という圧巻の結果を残している。
そして何より、アーセナルは今も首位で2位と4P差を保っている。Optaの予測でも優勝確率は8割を超えており、主導権はまだ手放していない。
重要なのは、ここからどう反応するかだ。シーズン序盤にも一度揺らいだが、そのとき彼らは見事に立て直した。
タイトルを本当に手にできるかどうかは、このプレッシャーのかかる局面で再び立ち上がれるかにかかっている。
(ソース:Opta)



