ジンチェンコ獲得交渉は順調
Arsenal are now discussing personal terms with Oleksandr Zinchenko as negotiations with Manchester City are progressing well. 🚨🇺🇦 #AFC
Arsenal want to be fast on this deal, Arteta is pushing. Work in progress. pic.twitter.com/AKGtqnuGdO
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) July 15, 2022
アーセナルがマン・Cのウクライナ代表オレクサンドル・ジンチェンコ(25)の獲得に動いている件について、移籍市場の情報に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏が新たなツイートをしています。
同氏によると、アーセナルとマン・Cの交渉は順調に進んでいるようで、それを受けてアーセナルはジンチェンコ側とも契約内容に関する交渉を行なっている状況だとか。
アーセナルはアルテタ監督がこの移籍をプッシュしていることもあり、迅速に完了させたいと考えているそうです。
ジンチェンコはアルテタにとって完璧な補強
Goalのチャールズ・ワッツ氏によると、マン・Cはジンチェンコの移籍金として3,500万ポンド(約57億円)前後を希望しているようですが、アーセナルは交渉次第で減額が可能だと考えているそうです。
今季のアーセナルは既にシティからジェズスを獲得しており、ジンチェンコ獲得が実現すればシティから二人目の補強となります。
しかし、なぜアーセナルが再びシティからジンチェンコ獲得を目指しているのか、そしていかにジンチェンコがアルテタ監督にとって魅力的であり完璧な補強なのかについて、ワッツ氏が解説しているので要約してご紹介します。
1.中盤の優れたオプションになる
今夏のアーセナルは左SBに加えて、4-3-3のフォーメーションを使った際に中盤の左サイドで快適にプレーできるMFを探し続けています。
アルテタ監督は昨シーズン後半にこのフォーメーションを採用していましたが、その際にジャカが務めていたポジションです。
ジャカは素晴らしいパフォーマンスを発揮していましたが、本来であればジャカは8番タイプの選手ではないため、その役割を担う選手を補強しようとしています。
その中でレスターのティーレマンスやリヨンのパケタなどがリストアップされていますが、まだどちらにも正式なオファーは出していません。
ジンチェンコはシティでこそ左SBとしてプレーしていますが、ウクライナ代表ではMFとしてクォリティの高いプレーを披露しています。
今年の4月にジンチェンコにとって最適なポジションを尋ねられたグァルディオラ監督は、元々は攻撃的MFとして獲得しており、加入当時はフォーデンの様な10番タイプでクリエイティブな選手だったと答えています。
しかし、当時のシティには長年信頼できる左SBが不在だったことから、理解力の高いジンチェンコに白羽の矢が立ったことを明かしています。
2.ティアニーのバックアップ
アーセナルにとっての課題の一つとして、ティアニーが怪我で離脱しがちということがあります。この2年間はシーズンの重要な時期に長期離脱してしまいました。
ティアニーが離脱するとジャカやセドリック、そして冨安などを起用してなんとか乗り切ろうとしますが、そうするとチームの自然なバランスが崩れてしまいがちです。
アルテタ監督は今シーズンこそはその様な事態は避けたいと考えており、ティアニーと同等のクォリティがあって高いレベルでポジション争いのできる選手を熱望しているそうです。
その様な理由からアヤックスのリサンドロ・マルティネス獲得にも熱心だったとのこと。しかし、マルティネスのマン・U行きが確実になったことから、アルテタ監督がシティ時代からよく知っているジンチェンコ獲得にシフトしたようです。
3.タヴァレスにローンで経験を積ませられる
昨夏アーセナルに加入したタヴァレスにとって、昨季はほろ苦いプレミアリーグ・デビューのシーズンとなりました。
アーセナルはタヴァレスにトップチームでの経験を積ませるためローン移籍に出したいと考えていますが、その為には左SBに信頼できる選手を補強する必要があります。
タヴァレスにはマルセイユが強い関心を示しており、ローン移籍へ向けた話し合いも行われているようです。
4.勝者のメンタリティ
今夏にジェズスに加えてジンチェンコを獲得することで、若いチームに勝者のメンタリティを植え付けることができます。
ジンチェンコはシティでの6年間でプレミアリーグ4回、リーグ・カップ4回、FAカップ1回の優勝を経験しており、ジェズス同様に試合に勝ちタイトルを獲得する為のメンタリティを持っています。
シティではスタメンに定着している訳でありませんが、グァルディオラ監督から絶大な信頼を寄せられている選であることに変わりはありません。
5.プレミアリーグに慣れている
ジンチェンコはシティで6年間プレーしていることから、プレミアリーグのスピードとフィジカルに慣れています。したがって、適応するための時間は必要ありません。
また、アルテタ監督と一緒に仕事をした経験もあることから、ジェズス同様にアーセナルに馴染むのにも苦労しないと思われます。
アーセナルは昨シーズンと同じ過ちを犯さない為にもスタートダッシュに成功したいと考えていることから、ジェズス獲得へ向けて迅速な動きを見せました。
同じくプレミアリーグに慣れていてアルテタ監督とも旧知の仲であるジンチェンコは最適な人選だと考えられます。
6.テクニックと能力に優れている
アルテタ監督はテクニックに優れた選手たちで構成されたチームを作りたいと考えています。
アルテタ監督が現在のチームで最も不満に感じていることとして、ボールを保持し続けて場を支配し、試合を優位に進めることができないことだとされています。
ファビオ・ビエイラを獲得した理由もそこにあるとされており、非常に優れたテクニックの持ち主であることから、アルテタ監督の構想の助けとなることが期待されています。
そこにジンチェンコが加わることで状況はさらに改善されると思われます。
先日、ウォーカーがシティでテクニックに優れている選手トップ3は?という質問に対して、ジンチェンコとマフレズ、ベルナルド・シウバの3人の名前を挙げています。
ウォーカーは「デ・ブライネやフォーデン、カンセロも抜きん出ているけどこの3人ほどじゃない」とコメントしており、ジンチェンコがチームメイトからも高く評価されていることが窺えます。
7.アルテタ監督と旧知の仲
ジェズスと同様にジンチェンコもアルテタ監督と一緒に仕事をした経験があるため、現在も良好な関係を続けているとされます。
お互いのことをよく知っていることから、ジンチェンコも監督から何を期待されているかを素早く理解できると共に、アルテタ監督もどういうことができる選手かを熟知しています。
つまり、相互理解を深める期間が必要ないので直ぐチームにフィットすると考えられます。
(ソース:Goal.com)