マヴロパノスのローン契約の詳細が判明
今シーズン、シュツットガルトへシーズン・ローンで加入しているマヴロパノスに関して、その契約内容が判明したとfootball.londonが報じています。
マヴロパノスは昨シーズンもシュツットガルトへローン移籍していましたが、2月にブンデスリーガの月間最優秀選手にノミネートされるなど、パフォーマンスが評価されて今夏に期間を1年間延長しています。
アーセナルは2018年1月にギリシャのPASヤニナからマヴロパノスを獲得していますが、その際に彼を発掘したのが当時リクルート部門の責任者を務めていたミスリンタート氏です。
同氏はその後アーセナルを退団し、現在はシュツットガルトでスポーツ・ディレクターを務めていますが、今でもマヴロパノスを非常に高く評価しているようです。
ローン契約の内容
シュツットガルトがアーセナルに支払うローン手数料は50万ユーロ(約6,445万円)で、シーズン終了後に移籍金300万ユーロ(約3.9億円)で獲得する義務が付帯しています。
ただ、買取義務条項はシュツットガルトが2部に降格した場合無効になるようです。しかし、現在のチーム状況から考えるとこのシナリオは考えられないでしょう。
そのため、基本的にはシーズン終了後にシュツットガルトへ完全移籍で加入することになると思われます。
しかも、2018年にアーセナルが獲得した際に支払った移籍金は180万ポンド(現在のレートで約2.7億円)と言われていることから、ほぼ獲得時の移籍金で放出しているのに近い金額になっています。
アーセナルでチャンスが与えられなかった理由
マヴロパノスはブンデスリーガで素晴らしいパフォーマンスを披露しており、シュツットガルトではミスリンタートSDやマタラッツォ監督からも高く評価されています。
実力に疑問の余地は無さそうですが、アーセナルではなぜ戦力外扱いになったのでしょうか?その理由として、アルテタの戦術が大きく影響しているとfootball.londonは伝えています。
アルテタがボールの扱いに長けたCBを求めたことから、アーセナルは今夏の移籍市場でベン・ホワイトを獲得リストのトップに位置付け、実際に多額の移籍金を支払って獲得しています。
football.londonの取材によると、アルテタは自身が構築しようとしている戦術にマヴロパノスは適さないと考えたようで、特にディストリビューション(ボールの配球)に難があると感じていたとのこと。
そのため、昨シーズンからローン移籍に出されていたようです
(ソース:football.london)
ラカゼットの後任をリストアップ?
アーセナルとの契約が今シーズンまでとなっているラカゼットですが、今のところクラブから新たな契約はオファーされていないようです。
このまま行くと来夏にFAとなりますが、少しでも移籍金を得るために1月の移籍市場で売却する可能性もあります。
ただ、1月にラカゼットを売却する場合は後任のFWを獲得する必要がありますが、クラブは今夏の移籍市場で1億4,800万ポンド(約223億円)もの大型補強を行なっていることから、1月にも大型補強を行う可能性は低いとみられています。
今シーズのラカゼットは開幕直前に新型コロナで陽性となり出遅れた影響もあって、未だリーグ戦でスタメン出場がありません。
現在はオーバメヤンの経験豊富なバックアップという立場にあり、アルテタも1月に売却して攻撃のオプションを失うことは望んでいないとされています。
しかし、このままラカゼットと契約延長が行われない場合は来夏にFAとなることから、後任のFW獲得は絶対に必要です。
アーセナルは若手中心の補強という明確な方針をとっていることから、プレミアリーグでプレー経験のある若手FWを探しているようです。
その中でエバートンのキャルバート=ルーウィン(24)とアストン・ヴィラのワトキンス(25)の二人がリストアップされていると噂されています。
二人とも実績を残していることから獲得には多額の資金が必要になりますが、アーセナルのオーナーであるスタン・クロエンケ氏は、アルテタをサポートするため更なる支出を行う用意があるらしいです。
(ソース:The Sun)