【アーセナルNEWS】アルテタのロング・インタビュー(前編)

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40歳の誕生日を迎えたアルテタのロング・インタビュー(前編)

3月26日に40歳の誕生日を迎えたアルテタのロング・インタビューが公式WEBに掲載されました。2019年12月に当時37歳だったアルテタはアーセナルの監督に就任し、プレミアリーグで最年少監督のとしてクラブの大規模な改革に取り組んできました。

アルテタ監督
「マネージメントを引き受けたときには、アーセナルで何を成し遂げたいかという明確なビジョンを持っていた。

それは財政面において持続可能であることと、クラブが長年に渡って持っている価値観やアイデンティティ、そして情熱を伝えられるような勝てるチームを作ることだ。

その為には幾つか重要な決断を下してクラブを正しい方向へ導き、長期的にそれを実現していける様にする必要があったんだ。

かなり難しい決断を迫られたこともあったよ。まず最初に計画を立てる必要がある。それにはクラブ内部の協力が不可欠で、その上で正しい決断を下す必要がある。

クラブとしてこれまでで最大の成果の一つと言えるのは、選手やスタッフなど全ての人たちが自分達の可能性を発揮できる場所だと実感できる、文化や雰囲気を作り出したことだと思っている。

ここは誰もが成長できる場所であり、一員として参加し、クラブに価値を与えることのできるクラブなんだ。

それが実現したとき本当の意味での帰属意識が生まれ、個人的な利害関係以上に強力なものとなる。これが最大の成果の一つだと思う。」

 

アルテタはプレミアリーグの最年少監督ですが、現役時代の豊富な経験を若手選手の指導に活かしています。

20歳の時にはパリSGでロナウジーニョやオコチャ、ポチェッティーノ、アネルカらと一緒にプレーした経験もあります。

10代をバルセロナのBチームで過ごしていたため、アルテタにとってパリSGへのローンで初めてシニアレベルのフットボールを体験しました。

「私のキャリアは常に適応の連続なんだ。それは選手時代もそうだし監督になってからも同じだ。その環境の中に入っていき、時には大胆になって、自分のできることをやるんだという決意が必要になってくる。

パリ時代は母国を離れて言葉も全く通じない中での大きなチャレンジだったよ。スター選手揃いのチームの中にルイス・フェルナンデス監督が僕を引き上げてくれて、素晴らしいチャンスを与えてもらったと思っている。

そこからは自分を全面に押し出して、チャンスを掴み取るための個性やキャラクターが必要になるんだ。

でも、それにはお手本になるような先輩が必要だ。彼らは若手を導いて時には守り、励まし、若い頃に感じる不安を自信に変えてくれるんだ。

その後は、そのレベルを維持するための個性やハングリーさ、情熱は自分次第になってくる。

 

アルテタはピッチサイドで指示を出すとき、20歳だった頃の自分をよく思い出すと語ります。

「チームのプロフィールを分析する必要があるけれど、我々の場合はリーグで最も若いチームだ。そして、そのポテンシャルを最大限引き出すにはどうすれば良いかを考える。

若い選手がいる場合はいくつかの制限と『ある程度の代償』は必要になってくる。彼らはミスを犯すこともあるし、初めてミスを犯したときにどういうリアクションを見せるか分からないからね。

若手の場合はより複雑なので、そういう時こそコーチング・スタッフやサポーターなどクラブを取り巻く人々が協力的にならないといけないんだ。

選手に適切な環境と保護、そして時には適切な後押しを与えるために足並みを揃える必要がある。もちろん、選手と契約する際には彼らが我々の文化に適応し成長していけるかどうか、我々のチームで成功するためのクォリティが備わっているかを理解するために多くの時間を割いているけどね。」

 

これらを踏まえた上で、アルテタは自分のチームで成功するために必要不可欠な能力は言葉を理解することだとも語ります。

「世界屈指の厳しいリーグでプレーするのは出身の国によって異なるチャレンジになる。しかし、それ以外にどれだけ適応のために努力をするかも重要になってくる。

ここへ来た直後は英語を話せないかもしれないが、1〜2ヶ月でどれだけ取り組めるだろうか? 彼らは『自分には難しい』と言うかもしれないが、本当にちゃんと努力しているのか?

私にとって言葉は絶対的に必要な基本中の基本なんだ。全ての土台になるものだからね。言葉が通じないとコミュニケーションが取れないし、(周りに)自分を理解してもらうこともできない。だから周りに気づいてもらうことも出来ないのだ。

コミュニケーションが取れないと、ドレッシングルームやクラブの中で自分の姿やアイデンティティを確立することはできない。

だから私は選手が加入した際まずは言葉を覚えてもらうことに重点を置いている。コミュニケーション能力が必要だからね。

アカデミー出身者かどうかは関係なくて、まずはチームメイト達と会話ができなければならない。それが成功のカギだと考えているので、その点については我々の中でもよく話し合っている。」

(ソース:Arsenal.com

 

後編はこちら↓

https://www.afcwatch.com/entry/arsenal-news-2022-3-27-2/

 

 

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