テレグレフ紙の有名記者、ヤープ・デ・グルート氏がファン・ペルシについて
大いに語ります…
オランダ代表におけるファン・ペルシについて
デ・グルート
「現時点では、ファン・ペルシはオランダ代表におけるキープレーヤーの一人
と言って良いでしょう。 彼は2006年W杯では代表の新メンバーとして少し話
題になりました。 それ以前から、ベテラン代表選手よりも多くの才能を持って
いると見られていましたね。 2006年以降は代表に定着し、EURO2008の予
選では多くの試合で勝敗の鍵を握る選手となっています。 私としてはファン・
ペルシがステータスのある選手でなければ、故障を抱えた選手をファン・バス
テン監督は選ばなかったと思います。 ですが、今となっては彼を非常に大事
にしています。EUROに間に合って欲しいですからね。 彼は特別待遇で別メ
ニューをこなし、まだプレーさせる気は無いようです。 普通の選手にここまで
の待遇はしないでしょう。」
彼が予選突破にどの程度の影響を及ぼしたか?
「いくつかありますね。 例えばブルガリア戦やベラルーシ戦ではかなり
影響しました。特に、怪我をする前の試合では決定的なゴールも決めてい
ます。」
オランダ代表におけるファン・ペルシの役割は?
「代表チームは2つのシステムを採っています、一つは2トップでもう一つ
は4-3-3のシステムです。 ここで問題なのは、ファン・ペルシが自分のプレ
ースタイルを少し変える必要があることです。 システムによっては、彼が
右や左のウィング、またはセカンド・トップとしてプレーしなければならないか
らです。一方でオランダは前線に有能な選手を多く抱えており、ファン・バス
テン監督は誰を起用するかで頭を悩ませています。 スナイデル、ファン・ニ
ステルローイ、ファン・ペルシ、ファン・デル・ファールト、ロッベン、カイト、
6つのポジションに6人のアタッカーがいますからね。ですが、当然バランス
も必要です。あなたなら誰を外しますか?」
ファン・ペルシがイタリアとの開幕戦に出場すると思いますか?
「私はファン・バステン監督が開幕のイタリア戦とフランス戦に焦点を合
せていると思います。 従って中盤を少し強化する必要があります。 仮に
ファン・バステンが、ファン・ペルシを続けて使っても驚きません。 彼を使え
ば、カイトはリバプールでのポジションと同じ右MFか右ウィングでプレーでき
ます。 その後にはルーマニア戦が控えています。 ルーマニアには勝たなく
てはならないので、それまでとは異なる試合展開になるでしょう。 よってファ
ン・ペルシの先発が見込まれます。 イタリアとフランスに引き分けるのは良
いですが、ルーマニアには勝たなければなりません。 それにはファン・ペル
シの様な男が必要です。オランダがより攻撃的なスタイルという特色を出すと
きに、彼の存在はトーナメント後半においてより良い備えとなるでしょう。」
EURO2008におけるファン・ペルシとオランダ代表の展望は?
「優勝候補の一つだと思います。 オランダがイタリアかフランスのどちら
かを押しのけてグループを突破しても驚きません。 その後はどこまでも上
に行けます。 私は15ヶ国全てのチームがオランダに脅威に感じていると
思います。どこまで勝ち進めるかはオランダ次第ですけどね。 もしファン・
ペルシが試合に出れば、キープレーヤーの一人となるでしょう。 彼は試合
のどんな場面でも結果を出せる選手の一人です。」
1988年に優勝したときと同じクォリティでしょうか?
「全て上回ってます。ファン・ニステルローイやファン・デル・サールの様
な、非常に野心的なベテラン選手を擁しています。 ファン・ニステルローイが
2006年に不調だったのは、マンUで最悪のシーズンを過ごしていた為です。
その為キャンプの時点でとてもフラストレーションが溜まっていて、本来の力
を発揮できないW杯になってしまいました。 しかし、今の彼は野心的で調子
も良く、ファン・デル・サールを襲っています。 そして2006年のとき若手だっ
たファン・デル・ファールト、スナイデルそしてファン・ペルシは、より成長して
います。 従ってオランダは優勝候補筆頭です。」
(ソース:Arsenal.com)