アルテタ監督:プレス・カンファレンス
※一部を抜粋
今シーズンを総括すると
「まずは皆さんにお礼を言いたい。休暇に入るので皆さんとお会いするのは明日が最後になる。だから少しだけ総括をしておきたい。
今シーズンも非常に長い道のりだったと思うし、とてもチャンジングなシーズンだったと思う。だが、クラブやチームとしてその長い道のりを歩んだことで、クラブの持つエネルギーや雰囲気、そして期待感を変えることができたと思っている。
スタッフや選手などクラブに関わる全ての人々、そして特にシーズン中の困難な時期でも信じられないほどサポートしてくれた我々のファンと共に、驚くべき結束力を発揮しながらそれらを一緒に成し遂げてきた。
それを踏まえ、今の私はこのクラブを再び相応しい場所へ戻すという希望と期待感を感じている。我々は1年前に始めたプロジェクトの中で予想していた通りの結果を出すことができたと思う。
多くの若手選手に加えてベテラン選手の協力もあり、再びスタジアムへ観客が戻ったこともあってクラブに真の意味での絆が生まれたと感じている。
そして我々は欧州大会へ復帰する。どの大会になるかはまだ決まっていないけどね。上手くいけばCLになると思う。自分達のやるべきことを実行できると確信している。
また、我々はノリッジがしっかりと結果を出してくれるよう応援したい。そしてその先にあるのは、クラブを次のステージへ上げることだ。
野心はそこにある。我々にはその為の明確なプランがあるし、どうやって実行に移すかという事についても秘密はない。
我々にはリソースが必要だ。スカッドのクォリティと選手層に厚みをもたらす必要がある。我々はクラブとして我々の周りにいる人々を含めて維持したい。
それが来シーズンの課題だが、願わくば我々の仲間の前で再び素晴らしい1日を送りたいね。」
トップ4入りの可能性をどう評価しているか
「大いに可能性があると思っている。過去数シーズンを振り返ってみると、シーズン最終戦で対戦したチームの例など、これまで起こったことを幾つか見てきた。
試合が近くなればなるほど、より希望を持てるようになる。」
5位に入るのは成長と言えるのだろうか
「そう感じるのは、我々がこのクラブに相応しくて、本来いるべき場所へ戻るという期待感を作り出せたからだ。
ただ、ここ2ヶ月間はその期待に応えることが出来なかった。しかし、物事を俯瞰で捉えて自分たちの置かれている状況を振り返り、何をすべきかを明確にする必要があるだろう。
このままではいけないし、もっと違う場所へ行きたい、トップチームに挑戦したい、と言うのが目標でありこのままここで立ち止まってはいけないと言うことを明確にしておきたい。
この事はリーグ戦の順位だけでなく、もう一つのステップとしてどうしても必要なことだった。我々にはリーグ戦の順位よりも根深い問題があったと言うのが私の考えだ。
現在はその問題は解決している。我々は自分たちのやりたいことを実現するために必要な強力な土台を手に入れたのだ。」
ニューカッスル戦後のジャカのコメントに対する対応について
「ドレッシング・ルーム内での出来事についてはコメントしない。マイクの前に立って喋ることを許可した段階で、その人が感じたことを話せば良いからね。
グラニトはマイクの前でも、目の前で顔を合わせたときもそうするタイプだ。だから何の違和感も感じない。」
マルキーニョスの獲得について
「その件について私から話せることは何もない。今後数週間以内に獲得を発表する選手がいる場合はそうする。この件はマーク(・ゴネッラ)の担当だから彼に聞いて欲しい。私の隣にいるよ!笑」
今シーズンの順位に関わらずポジティブに捉えることはできるか
「おそらく、明日になればその質問にもっと上手く答えられると思う。なぜなら、今日は試合に勝つこと、そしてCL出場権を獲得することに集中しているからだ。」
エバートンがクリスタル・パレスに勝利したが
「私もきのうの試合を観ていたが、最終戦のノリッジに同じことが起きるかもしれないと思ったので、とても励みになったね。
こういった事が起きるのはこのリーグだけだし、そのことがこのリーグの素晴らしさを物語っている。他の殆どの国では(※タイトル争いや降格争いなど)何もない試合でああいったパフォーマンスは見られないからね。
だからこそ、我々も何か起きるのではないかと期待しているんだ。」
エバートンの残留決定は我々にとってプラスになるか
「そうだね、降格争いをしているチームとの最終戦はメンタル面でも非常にキツい。なぜなら、職業柄どういった結果になるか分かるからだ。
相手だって同じ仲間だし、誰だってそんな立場にはなりたくないと思っているので、そういった意味では多少安心できるかもしれないね。」
シーズン序盤のエバートン戦の敗戦から学んだことは
「全ての試合から学ぶことがある。あの試合は明らかに幾つかの局面ではコントロールできていたのに、その後我々はコントロールを失ってしまった。
なぜそうなったのかは分かっているので、日曜日の試合ではそうならないよう願っている。」
今夏の移籍市場における競争力について
「私はこのリーグがこれほどまで競争力があった事は過去にも無いと思う。このリーグで6年前と同じ数字を残せても、現在は欧州大会に出場できないからね。とてもシンプルな話だ。
我々もそのことは理解しているし、これらのチームと競い合えるようにすることが我々の計画だ。しかしながら、他のチームがどれほどのリソースを持っているかまでは分からない。
だが、他のチームが異なる立場からスタートしていることは分かる。その時その時によって状況が異なるからね。
しかし、それでも目標は必要だ。そうしないと終着点が分からないだろう? ただ、単純に過去を振り返るようなことはしたくない。
だから我々は、今シーズンのようにどうすれば彼らと競い合えるかを考えなければならないのだ。我々の戦力とそれによる期待値から、誰も我々がここまでやれるとは思っていなかったからね。」
今夏は補強に幾ら使えるのか
「その数字だけじゃないんだ。今の給与と過去の給与を見比べれると、昼と夜ほど違うのが分かると思う。
だから、支出だけでなくどれだけ売却したかも重要になってくる。当初は28人いたのが最終的には19人になっているのだからね。
支出の総額が問題なんだよ。そうでなければ数字自体に意味がない。あなたが作っているスカッドの年間にかかる総費用は幾らになるんだい?」
試合のコントロールを失うのは経験不足が原因なのか
「様々な要素が考えられる。コントロールを失った瞬間にどう対処し、一旦リセットして自分たちの望む方向へどう持って行くかだ。
そして、その為に必要ないろいろな方法を見出せるか。それに尽きると思う。チームのリーダーシップ云々ではなくて、試合の中で起きている状況を理解できるかどうかだ。
試合をその場の雰囲気に合わせ続けることとは違うんだよ。我々は常にそういう事に取り組んでいる。」
(ソース:Arsenal.com)
