【アーセナルNEWS】アルテタの最初の移籍市場を振り返る

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アルテタの最初の移籍市場を振り返る 

football.londonのジェームズ・ベンジ氏が、アーセナルの1月の移籍市場を振り返る記事を書いているので概要をご紹介します。

 

アルテタが監督に就任してから最初の移籍市場が幕を閉じました。アーセナルはパブロ・マリとセドリック・ソアレスをそれぞれローン移籍で獲得し、 CBとSBの補強を行っています。どちらの場合も完全移籍での獲得を視野に入れた補強で、前者は800万ポンド(約11億円)の買取オプションがあり後者はシーズン終了後にFAとなります。

 

また、補強と同じく重要だった点として、チームにとって大事な選手の流出阻止に成功したことが挙げられます。エメリ政権末期の数週間はスカッド内にフラストレーションと緊張感が渦巻いており、チームは空中分解寸前の状況にありました。そこにアルテタがやって来るとチームを再び一つにまとめ上げ、重要な選手の流出阻止に大きな役割を果たします。

 

就任1シーズン目のアルテタにとって、これからが重要な時期になります。オーバメヤンの将来は未定ですし、ラカゼットに関してもクラブに将来を託している状況ではありません。つまり、今のアーセナルは長期的な将来が不透明な選手に多額の支出を行っており、賃金予算のバランスが取れていないのです。

 

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加入した選手

アルテタは1月の移籍市場で左利きのCB獲得を要望します。ここ数年のアーセナルを見ると、トップ・チームでプレーした6名のCBは全員右利きでした。シーズン中盤で球際に強い左利きのCBを獲得するのは容易ではありませんが、その中でアーセナルはマリとシャフタール・ドネツクのミコラ・マトヴィエンコの二人をリストアップします。

 

最終的にマリをローン移籍で獲得しますが、マトヴィエンコはヨーロッパ中のクラブから高い評価を受けている注目選手で、マン・Cも動向を注視しているとされています。そして、もちろんアーセナルのレーダーにも留まり続けるでしょう。

 

残念ながら、ウクライナの巨人はアーセナルが提示した条件で取引を行うつもりはありませんでした。同様にマリの獲得も困難を極めましたが、ローン手数料400万ポンド(約5.7億円)+800万ポンド(約11億円)の買取オプションでなんとか交渉をまとめます。

 

マリをよく知る人達は口々に「彼は謙虚で真面目だ」と評します。経験豊富なベテラン(ソクラテスやダビド・ルイス)でも将来有望な若手(チャンバースやホールディング)でもなく、まさに今全盛期を迎えている選手と言えるでしょう。

 

190cmを超えるマリはCBの中でも最も背の高い部類の選手です。足は早くありませんが、アルテタは空中戦を支配し後方の深い位置からのビルドアップを可能にする選手を求めていました。仮にマリがレギュラーを確保した場合、現在は後方の深い位置からビルドアップを行うときジャカが左SBの位置に下がって組み立てを行っていますが、今後アルテタがどのような調整を行うのか興味深いところです。

 

アーセナルのマーケットにおける柔軟性という意味では、ソアレスの件についても同様のことが言えるでしょう。今シーズン限りでサウサンプトンとの契約が終わり、夏にFAとなる選手に対しておよそ100万ポンド(約1.4億円)のローン手数料+賃金&ボーナスを全額引き受けるという条件で獲得しました。

 

ソアレスがアーセナルで活躍できなかったとしても、アーセナルに獲得義務はありませんが、もし十分な活躍を見せた場合は夏に優先的に交渉を行える権利を持っています。ベジェリンのバックアップやポジション争いを行うライバルとしては、これまでで最高のオプションと言えるでしょう。

 

アーセナルはシーズン途中の補強資金が限られているため、移籍市場最終日の駆け込み補強はありませんでした。しかし、アーセナルは夏の移籍市場ですぐに行動を起こせるようにしっかり準備を整えることを好んでおり、1月の移籍市場の動きもそれを反映させています。二人の獲得が成功となった場合、夏の移籍市場では比較的安価な金額で完全移籍で獲得することができますし、もし失敗に終わったとしても大金を投じることなく急場をしのげます。

 

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退団する選手

アルテタの監督就任に伴い、選手の放出が一旦すべて取り止めになりました。アルテタは選手達に自分の実力を証明する機会を与えることを熱望していたようです。ムスタフィに関しても、エメリ時代ほど大っぴらに移籍が語られることもなくなりました。ただ、再び放出候補になったものの買い手は現れなかったそうです。

 

放出はローン移籍に限定されることになりましたが、ローン先は慎重かつ入念な選定が行われるようになります。ただ、シーズン当初に予想されていたほどローン移籍で放出される選手は多くありませんでした。サカ、ネルソン、ウィロックはアルテタがチャンスを与えた際も非常に印象的な活躍を見せており、ローンで放出する理由はありませんでした。

 

ニュルンベルクへローン移籍したマヴロパノスは、アーセナルでの将来に疑問があるとされる選手の一人です。アーセナルは2年前に200万ポンドを支払って獲得しましたが、度重なる怪我によって成長が妨げられました。

 

スミス=ロウはおそらく最も将来を嘱望されている選手です。ローン・マネージャーを務めるベン・ナッパーや、アカデミー部門のトップを務めるメルテザッカーらの移籍チームが、とても詳細な移籍先リストを作成したとされています。

 

チャンピオンシップやプレミアリーグからのオファーが舞い込む中で、ハダースフィールドはスミス=ロウを毎週プレーさせるという条件で争奪戦を制します。アーセナルはローン移籍に関する広範な分析を行っていますが、その中で最も重視されるのがこの条件です。

 

ジョン=ジュールスにも多くのオファーが舞い込んでいます。リーグ1のほぼ全てのクラブやチャンピオンシップのいくつかのクラブからオファーが届きました。その中でリンカーン・シティが争奪戦を制したのは、監督のマイケル・アップルトンが若手の育成で多数の実績を挙げていることが大きな要因だったそうです。

 

両選手ともローン直後から印象的な活躍を見せています。ジョン=ジュールスは初スタメンの試合でいきなりゴールを決めていますし、スミス=ロウは直近2試合で80分以上プレーし高い評価を受けています。

 

今回のローン移籍について評価を下すのは時期尚早ですが、アーセナルの慎重かつ詳細な分析というアプローチが、将来を嘱望される二人の若手をうまく育て上げることでしょう。

 

実現しなかった移籍

今月初めの時点ではジャカの退団は避けられないと思われました。ファンとの衝突によってキャプテンを剥奪されるという事件もあり、選手とクラブは環境を変える必要があるという点で一致していました。

 

しかし、アルテタはジャカの退団に否定的で懸命に説得に当たります。マン・Cでアシスタントを務めていた頃からジャカを高く評価しており、シティに獲得を進言したことがあるほどだとされています。アルテタはジャカの能力はアーセナルに絶対必要なものだと確信していました。そして、アルテタ就任後のジャカの素晴らしいパフォーマンスにより、その判断が正しかったことが証明されています。

 

アルテタがマネージメントの手腕を発揮したのはこれだけではありません。アーセナルがCL出場権を獲得できない場合、契約延長へ向けてオーバメヤンを説得するのは難しいと考えられています。 

 

しかし、アルテタの就任以降、オーバメヤンはアーセナルへのコミットを公に表明し、とても快適そうです。オーバメヤンが正式に契約延長にサインするまで、アーセナル首脳陣はバルセロナの亡霊に悩まされることになりそうですが、数週間前に比べるとオーバメヤンに関しては楽観的な見方が広がっています。

 

どちらのケースもアルテタの卓越したマネージメント能力を物語っており、選手達もマイクを向けられるたびに監督への称賛を口にしています。ウィロックは「僕は彼を見て育ってきたし、その彼から学べるなんて夢のようだ」と語っています。

 

また、アルテタはジャカとオーバメヤンの引き留めに加えて、ローンから戻ったエンケティアをチームに残すという決断を下します。トレーニングでのプレーを見て決断したとされています。アルテタの若手に対する信頼感は2-1で勝利したボーンマスとのFAカップを見ても明らかです。 

 

ファースト・チームの選手で1月に退団できず不満を持っているのは、ハムストリングの怪我で2ヶ月の離脱を強いられ、その間にポジションを失ったセバージョスくらいでしょう。 

 

セバージョスはEURO2020でスペイン代表入りを果たすためにも、出場機会を求めてスペインへの復帰を熱望していました。バレンシアが強い関心を示していると噂されていましたが、所属元のレアル・マドリーとアーセナルとの間で妥協点を見出すことができなかったとされています。

  

アーセナルの現在地

アルテタは失いたくない選手をキープすることに成功し、守備に2名の選手を補強しました。ローンで獲得した選手が仮に活躍できなかったとしても、アーセナルはローン手数料と賃金負担に数百万ポンドを投資しただけで済み、夏に再び本格的な補強へ動くことができます。

 

もちろん、1月の移籍市場でトップ4との差を埋められる補強を望んでいたサポーターは失望したかもしれませんが、シーズン途中でそれを成し遂げられる選手は殆どいないのが現実です。

 

アーセナルはすでに夏の補強に集中しています。まだ予算は確定していませんし獲得目標も査定中ですが、クラブはドミニク・ショボスライに対するスカウティングを続けていることから、シーズン終了後の獲得を検討していると思われます。

 

補強予算に関しては、アルテタがクラブにCL出場権をもたらすことが出来るかどうかに大きく左右されそうです。ただ、アディダスとの新たな契約が予算確保に役立つでしょう。

 

アーセナルがイングランドやヨーロッパのトップクラブに返り咲くためには、まだまだ長期的な課題が山積みです。1月はその問題に取り組む時期ではありませんが、少なくとも1月に突入する前よりはずっと良い状態で2月を迎えられました。

(ソース:football.ondon) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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