■ウェブスター条項が出来てからと言うもの、移籍市場は不安に満ちている
とベンゲルは語ります…
ベンゲル監督
「フットボール界には変化の風が吹いている。 それは多くのクラブに影響を
与えるかもしれない。 我々も全てに用心深くなければならない。 我々は
恐怖の中で生きている。 将来、どんな選手が在籍しているか誰が分かる
だろうか?」
「セスクも裁定の下で移籍しようと思えば出来た。 だが、彼はアーセナルを
愛している。 我々は新たな契約を提示し、彼にサインしてもうことが最も
重要だ。」
「フットボール界はウェブスター条項の存在を忘れているように思える。
一人の選手に対して3年毎に契約更新するか、移籍するかという状況だ。
トップ・クラブはそれに対処できても、下位レベルのクラブは破産してし
まうだろう。 エージェント達も今のところウェブスター条項の適用に前向
きではない。 しかし、ボスマン判決※と同じことが起こっている。 フット
ボール界は恐怖の中にある。」
(ソース:Sky Sports )
※ボスマン判決:ベルギー2部のRFCリエージュの選手だったジャン=マルク・
ボスマンは、1990年にクラブとの2年契約が満了。 その後フランス2部のUSL
ダンケルクからオファーがあり移籍しようとしたが、リエージェがこれを認めずボ
スマンの所有権を主張する。 その結果ボスマンは引退へと追い込まれます。
そして、ボスマンはリエージュを相手取りベルギー国内の裁判所へ所有権の放
棄を求めて提訴し、ボスマン側が全面勝訴する。
ここで終わりかと思われたが、さらにボスマンはUEFAを相手取り「契約満了選手
の所有権をクラブは主張できないこと」と「EU内であればEU加盟国の国籍を
持つ人物の就労は制限されないというEU労務規定を、プロサッカー選手に
も適用すべきである」との訴えを欧州司法裁判所に起します。
そして1995年にボスマン側の要求を全面的に認める判決が出ます。 これにより
契約が終了した選手が自由に移籍でき、尚且つEU加盟国の国籍を持つ選手を
外国籍扱いにしてはならないという現在のルールが確立しました。
さらに2005年にはEUでの労務条項についてEUと協定を結んでいる国の国籍を
持つ選手に対しても、ボスマン判決が適用されるとの判決が欧州司法裁判所から
出されました。
■ウィガン戦で凡ミスを連発し終了間際に交代させられたエブエに対する批判が
高まっています。 コートジボワール代表でもチームメイトであるトゥーレは、ファン
に対してエブエへの非難を控えて欲しいと語ります…
「エブエにとっては怪我で6週間戦列を離れていた後の最初の試合だったん
だ。 ファンは彼に辛い時間を与えているけど、こんなのはいつものアーセナ
ルじゃないと思うんだ。 僕らは彼が偉大な選手だって分かってるんだから、
彼をサポートしてあげないと。 例え彼が100%の力を出せなくても、チーム
の為にベストを尽くしてるんだ。」
「僕は(エブエがバッシングされて)驚いた。 いつものアーセナル・ファンに戻
って欲しいよ。 彼はもの凄く緊張していたと思うし、動きが堅かったのもその
せいだと思う。」
「僕はただファンの人達に、エブエは偉大な人物でクラブを愛し、クラブの為
にベストを尽くしてるって言いたいんだ。 僕らもファンには彼が復活するため
のサポートをして欲しいと思ってる。 それが唯一の方法だよ。」
「最終的に3P獲れたことは良いことだよ。 エブエは監督とも話しているし、彼
はカムバックすると思ってる。」
(ソース:Sky Sports )