アルテタ監督：スポルティングCP戦後のコメント
残念な結果に終わったが…
「本当に痛い。我々は本気で勝ち上がろうと思って戦ったし勝利を目指していた。今日の試合では120分間、PK戦まで含めて戦ったが（勝つのに）不十分だった。
まずは勝ち上がったスポルティングCPを称えたい。自分たちのプレーに目を向けると、難しい立ち上がりだったと思う。試合開始早々にトミーとサリバを失ったのも痛かった。それによって試合中のマネジメントが難しくなったからね。
交代枠が限られたことで何人かの選手は90分間プレーできなかったし、我々は試合のリズムと流れを掴むことができなかった。相手に多くのスペースを与え、後手に回り、そこでのデュエルにおいても十分に勝てなかった。
また、何度も何度も相手にボールを渡してしまった。繰り返し何度もだ。そしてラスト20分になると流れと勢いを取り戻してファイナルサードに侵入し、3つのビッグ・チャンスを作り出すことができたがゴールに至らなかった。
延長戦に突入してからも選手たちは信じられないほどのエネルギーと最高のメンタリティを発揮し、ベストな状態ではなかったものの良い流れを継続することができたと思う。
そこでもビッグ・チャンスが2度あったが決めきれず、最後はPK戦になってしまった。」
冨安とサリバの怪我について
「富安については彼が私に話したことやリアクションから、かなり深刻そうだ。もちろん、断定するのはまだ早い。ウィリアム（・サリバ）については分からない。彼は違和感を訴えたのでプレーを続けさせることが出来なかった。」
この怪我がプレミアリーグでの戦いに与える影響について
「分からない。シーズンを通して怪我人が続出しているからね。エミール（・スミス・ロウ）が4ヶ月、ジェズスも4ヶ月、アレックス（・ジンチェンコ）が2ヶ月半、トーマスが1ヶ月半、そしてエディ（・エンケティア）も1ヶ月半欠場している。
これまでかなりの怪我人を出してきたが、それでも何とか対処してきた。失望感は消えないけれど、それによって明瞭さがもたらされる。
これからプレミアリーグの試合が11試合残っていて、さっそくクリスタル・パレスとの決勝戦が迫っている。それまでに全エネルギーをリカバーして、集中力を保ち、今日よりも良いプレーをしなければならない。
今日と同じように努力して試合に勝つのだ。」
ジェズスの交代は予定通りだったのか
「そうだ。サブのマネジメントしなければならないので交代させたが、それが出来て良かったよ。特に前半の早い段階で二つの交代枠を使っていたが、彼を代えるというプランだったし、彼自身も怪我から復帰したばかりだからね。
試合は延長戦までもつれ込む可能性があったし、それに対処する必要があった。だが彼は大丈夫そうだ。」
この敗戦は不幸中の幸いなのだろうか
「今日の段階でそういう風に見ることはできない。大会を勝ち抜き優勝できたらそれは素晴らしいことだ。そうならなくてもリーグ戦のプランに影響を与えることになるが、それはまた別の話だ。
個人としても集団としても今日はベストな日ではなかったけれど、選手たちが見せたハングリー精神や勝利への欲求、勝利を追い求める姿は信じられないものがあったし、彼らが心から勝利を望んでいるのが分かったが今日はそれを実現できなかった。
我々はクリスタル・パレス戦が控えているので下を向いている暇などない。残りは11試合あって、その初戦が日曜日に始まる。」
シュートを外した後のマルティネッリのリアクションについて
「彼は上手く対応するだろう。今日の彼は明らかに失望している。我々の誰もがそうだが、決断を下すときには常にその可能性があるものだ。かつてのブカヨ（・サカ）がそうだったように、彼もそこから学び前進するだろう。」
今夜のことを綺麗さっぱり忘れた方が良いだろうか？
「その必要はない。我々は全力を出し切ったのだからね。今日は我々の日ではなかったし、個人としても集団としてもベストな状態ではなかった。しかし、選手たちはピッチ上で出来る限りの努力をした。
だが、それでは（勝つのに）不十分だったのだ。しかしながら、日曜日の試合で今日よりも良いプレーが出来れば試合に勝つ大きなチャンスがあるだろう。」
試合終了後のドレッシング・ルームで何を語ったのか
「我々全員が失望しているし、自分たちを見つめ直す必要があるとだけ話した。ラスト20分や延長戦そしてPK戦に頼らず、もっと余裕をもって試合に臨むためにもっともっと上手くやるべき事がある。
残りは11試合あってそのことだけに集中しているし、考えていることは全員同じだ。そしてメンタル面やフィジカル面を最高のコンディションにもっていくことで、多くのことがクリアになり全てのエネルギーが日曜日の試合へ向けて動き出すのだ。」
（ソース：Arsenal.com）
