【アーセナルNEWS】なぜラムズデールではなくラヤなのか?

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なぜラムズデールではなくラヤなのか?

今シーズンのアーセナルを語るうえで避けて通れないのが正GKに関する論争です。ラムズデールが正GKとしてアーセナルの復活を支えてきたことに疑問の余地はありませんが、それでもアルテタ監督は今夏の移籍市場でラヤを獲得することを決断しています。

シーズン開幕当初こそラムズデールがスタメン出場していましたが、その後はラヤがポジションを奪い現在ではプレミアリーグだけでなくCLでもスタメン出場を続けています。

正GKはラムズデールとラヤのどちらが適任なのか?という問題はサポーターの間でも意見が分かれるところですが、SKY Sprotsのアダム・ベイト氏がGK問題に関する分析記事を執筆しているのでご紹介します。

 

まず、ラヤに関しては直近に行われたマン・C戦で失点に繋がりかねないパスミスがあり批判の対象となりました。このプレーに関してアルテタ監督は試合後の会見で「すべて私の責任だ」と語り、ラヤは自分の指示通りプレーしていたに過ぎないとして全面的に擁護しています。

ラヤに関しては彼が印象的な活躍をしているGKであることを示す幾つものデータがあります。試合後の会見でアルテタ監督が言及したクロス対応もその一つで、昨シーズンの開幕戦以降でラヤよりクロスを多くキャッチしているのはアストン・ヴィラのマルティネスだけです。

また、ブレントフォード時代から評価されていたシュートストップ能力もあります。『予想されるゴールに対する阻止率』を見るとラヤは+6.18と平均的なGKより多く阻止しているのに対しラムズデールは-3.04でした。

この点だけを見てもラムズデールよりラヤを起用する理由になり得ますが、ラヤのプレーで最も重要なのは高い位置でバックラインの一角を担いビルドアップに参加できることです。

これはアルテタ監督がGKに強く求めているプレーです。ラムズデール自身も『The Players’ Tribune』に寄稿した文章の中で、監督からもっと高い位置でプレーすることを要求され続けていることを明かしています。

ラムズデール
「監督からはもっと高い位置でよりアグレッシブにプレーして欲しいと説明されている。だから僕も日々のトレーニングでより高い位置でアグレッシブにプレーしていたんだけど、監督から”もっと前へ出ろ”と毎日言われるんだよ。”そうそう、もっと前だ”ってね。

でも良かったよ、アグレッシブなプレーをすることでちょっと前へ出すぎたなと思っている僕の感覚を説明することができたからね。最終的には僕が考え過ぎなくて済む中間地点を見つけることができたし、僕らの結果もそれを物語っている。」

 

この文章が発表された当時はポジティブな内容として受け取られていましたが、現在の文脈で捉えるとアルテタ監督とラムズデールの間にはイデオロギーの違いがあり、ラムズデールが自身の感覚と異なる要求をされた際にそれに応える難しさを示唆する内容となっています。

ただ、ラムズデールの言うように成果は現れていて、アーセナルの顕著な成長にラムズデールは不可欠な存在だったことは間違いありません。

しかし、それでもアルテタ監督は新たなGKを獲得するという決断を下しています。これはつまり、監督のなかにはGKに関して絶対に譲れない原則があり、そこに妥協点など存在しないのです。

アルテタ監督は細部まで拘りを持っているので、それを実現させるためにGKにも自身の望むプレースタイルを体現して欲しいと考えるのは当然のことでしょう。

ビルドアップに積極的に参加するためには足元の技術が必要になりますが、統計データを見るとラヤがその点でも非常に優れていることが分かります。

 

Second Spectrumがトラッキング・データを使用して、500本以上パスを出したGKを対象に予想パス成功率と実際の成功率を比較したデータを出しています。

昨シーズン以降のプレミアリーグで500本以上のパスを出したGKは15人いて、その中で予想パス成功率を上回るパスを成功させたのはジャスティン・スティール(+1.13)、アリソン(+0.63)、そしてラヤ(+0.06)の3名だけです。なお、ラムズデールは-3.95で15人中最下位となっています。

もちろん、GKはフィールド選手ほど足元の技術に習熟していないので予測を下回るのも無理はありません。しかし、ラムズデールは15名中最下位で平均より4%も低い成功率しかありませんでした。

当然アーセナルもこの統計データを認識しているでしょう。ラヤを獲得することでビルドアップの幅が広がり改善に繋がると考えても不思議ではありません。

 

ただ、ブレントフォードとアーセナルでは環境がまるで違うため、ラヤが同じ数字を残せるという保証はありません。もちろんブレントフォードのスタイルと似ている部分もありますが、多くはラヤにとって新しい試みでしょう。

アーセナルという世界有数のビッグ・クラブでプレーすることもそうですし、ベンチではサポーターから絶大な人気を誇るライバルが虎視眈々とポジションを狙っています。ラヤを信頼しきれていないサポーターは彼がボールを持つ度にハラハラしていることでしょう。ラヤはこれら全ての問題を克服しなければなりません。

なお、ラヤは昨シーズン以降のプレミアリーグで568本のパスを出しており、これはGKとしては最多の数字です。ブレントフォードは前線のトニーへボールを繋ぐためにパスを迂回させることが奨励されていたためチームの戦術が反映された数字と言えます。

ですがアーセナルでは相手選手のプレッシャーを受けながらショートパスを正確に繋ぐことが求められています。まだ開幕したばかりですが、ブレントフォード時代はプレッシャーを受けながらパスを出す場面が29%だったのに対しアーセナルでは40.3%と大きく増えています。

これらのことは、まだラヤのポジションが保証されたものでは無いことを意味しています。ラヤは自身の能力を信じてアルテタ監督の信頼を維持し続けなければいけません。

しかしながら、アーセナルは合理的な理由からラヤを獲得しており、ラヤが正GKを務めているのには明確な理由が存在しているのです。

(ソース:SKY Sports

 

シャフタールのスダコフに関心?

TEAMtalkによるとアーセナルやマン・C、ユベントスなど複数のクラブがシャフタール・ドネツクのウクライナ代表MFゲオルヒー・スダコフ(21)に興味を示しているらしいです。

アーセナルはミハイロ・ムドリクの獲得に動いていた際にスダコフのこともスカウティングしていたようで、先月行われたイングランド代表とウクライナ代表の試合にも他のプレミアリーグのクラブと同様にスカウトを派遣していたようです。

プレミアリーグではアーセナルやシティの他に、以前シャフタールの監督を務めていたデ・ゼルビ率いるブライトンもスダコフの動向を注視しているのだとか。

スダコフは非常にクリエイティブな選手で、パスセンスが素晴らしくボールを出すタイミングが絶妙なほかタイトな場面でも切り抜けられるファーストタッチの持ち主だと紹介されています。

 

スダコフに関してはロシアによるウクライナ侵攻が始まった際、塹壕に身を隠す姿がメディアに取り上げられたことで、将来有望なフットボール選手の未来が奪われてしまうのではないか?と懸念されました。

しかし、スダコフは不屈の精神で困難な状況を乗り越え再びピッチで活躍するようになり、CLのFCポルト戦やアントワープ戦にスタメン出場を果たしています。

なお、現在最も獲得に熱心なのはユベントスだとされています。ポグバが二度目の薬物検査でも陽性となったことで数年間の出場停止は避けられない状況となっていることから、1月に代わりの選手を獲得すると噂されています。

(ソース:TEAMtalk

 

【アーセナル移籍ゴシップ】ジョルジーニョ、スミス・ロウ、ノエル・バックの噂ほか
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