ズラタン二世がダンドーク戦でデビューへ?
現在、U-23でプレーしているFWのニコライ・モラー(18)が絶好調です。プレミアリーグ2で11月の月間最優秀選手にノミネートされている事からも好調ぶりが伺えます。
すでにアルテタもモラーをファースト・チームのトレーニングに参加させています。今シーズンのアーセナルはELで多数の若手選手にチャンスを与えており、エンケティアやウィロック、スミス=ロウ、バロガン、ネルソンが出場機会を得ています。
この他にもコトレットやアゼースもファースト・チームでスカッド入りを果たしており、モラーもこのまま好調を維持できれば、木曜日に予定されているEL・ダンドーク戦でスカッド入りするかもしれません。
ただ、FWはオーバメヤンやラカゼットの他にマルティネッリやエンケティア、バロガンと言った若手も躍動しており、ポジション争いは非常に厳しいものになります。
モラーは今夏の移籍市場最終日にマルメから加入しました。パーテイの加入と同日だった事から大きな話題にはなりませんでしたが、同胞のズラタン・イブラヒモビッチと比較される逸材です。長身ですがとてもテクニックに優れている点もズラタンに似ています。
プレミアリーグ2では5試合3ゴール1アシストという活躍を見せているモラーですが、エンケティアやマルティネッリの様にファースト・チームでも躍動して欲しいものです。
(ソース:football.london)
アルテタは今こそ現実を直視すべき
先日のトテナム戦で敗れたことにより、直近4試合のリーグ戦で3敗目を喫しました。これを受けてfootball.londonのカヤ・ケイナック氏が、アルテタは自身の哲学を貫くのも良いが現実を直視すべきだとする記事を書いているので紹介します。
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トテナム戦でのパフォーマンスは、今シーズンのアルテタの下で期待されていたものより貧弱なフットボール・ブランドの繰り返しだった。
ガナーズは70%のポゼッションを持っていたにも関わらず、直視できないほど何も出来なかった。実際、枠内シュート数はスパーズよりも少ない。彼らは90分間で44本ものクロスを入れている。ストライカーのオーバメヤンがプレミアリーグで決めた56ゴールのうち、ヘディングでのゴールは僅か3点だけなのにも関わらずである。
この点だけでも十分に気になるパフォーマンスだったが、アーセナル・ファンがもっと心配になったのは、アルテタが試合後に満足のいくパフォーマンスだったと語ったことだろう。
試合後のプレス・カンファレンスでアルテタは「パフォーマンスに関して、選手達は私が望んだことを全て実行してくれた。完璧にね。」と語ると共に、「全てのスタッツを見ても我々の方が優位だったが、結局はボックス内にボールを入れることが大事なんだ。」と述べている。
この他にも「何度もペナルティ・ボックス内に侵入してラストパスやラストボールを供給したが、ボールが通ったときも上手く打てなかったり相手にブロックされてしまった。」
「毎週のようにこれが出来たら我々は試合に勝てるだろう。しかし、現時点ではゴールを決めるためにはやるべき事がたくさんある様に思える。」とも語っている。
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最後の部分に関してはアルテタの見方は正しいが、それ以外は同意しかねる。アルテタは自分のチームにプレーして欲しいスタイルを明確に持っているように見えるが、そこにペップ・グァルディオラの影響があるのは一目瞭然だ。
アルテタがペップの下でアシスタント・コーチを務めていた頃にプレミアリーグで優勝したチームを見てみると、彼らはコンスタントなポゼッションで相手の首を締め上げると共に、ゴール前のハーフスペースで過重な負担を強いることで相手チームを崩壊させる手法を取った。
そして、それはアルテタがトテナム戦でやろうとしていたことだ。スターリングやベルナルド・シルバ、ザネといったウィングと、ウォーカーやメンディ、ダニーロのような攻撃的フルバックが効果的に融合し、広範囲のエリアで絶えずチャンスを生み出していた。
成熟しているシティでは、バイ-ラインからカットバックしたあとアグエロがタップインしてゴールを奪うシーンが数え切れないほど見られた。
アルテタが師匠を見習い、アーセナルでそれを再現しようとしている事が分かるだろう。監督就任直後のアルテタの指揮を振り返ると、アーセナルのゴールやチャンスは広いエリアで相手に過重な負担を強いることで生まれていた。マン・U戦やニューカッスル戦でのぺぺのゴールを見てもそれは明らかだ。
アルテタのために公平を期すと、アーセナルにはそれを再現できるだけのチーム力がある。ティアニーとベジェリンという攻撃に優れたフルバックがいるし、ぺぺやサカ、ウィリアンというベストの状態ならゴールに貢献できるスター・ウィンガーも揃っている。
ワイドなエリアでのパートナーシップも形成され始めた。そして何より、オーバメヤンというベストな状態であればアグエロよりも冷酷なストライカーがいるのだ。
しかしながら、アルテタに足りないのはシティが常に有している質の高い中盤である。ディフェンスから攻撃陣へボールを繋ぐ仕事は、グァルディオラのシステムの中で最も重要な役目と言っても過言ではない。
彼がシティに到着した時には既にデ・ブライネとダビド・シルバがいた。バイエルンではシュバインシュタイガーとクロース、バルセロナではシャビとイニエスタがいた。
アルテタがアーセナルで導入しようとしている4-3-3のシステムは、攻撃と守備とを繋ぐ効果的なリンクが存在しなければ機能しない。おそらく、その仕事ができる選手の一人はエジルだと思うが、クラブ・カルチャーの重視を理由に外されている。
アーセナルの監督が自身のフットボール哲学を厳格に貫く姿は賞賛に値するが、彼のプレースタイルは手元の選手達では単純に実現不可能なのだ。
ジャカ、セバージョス、エルネニー、パーテイ、ウィロックはいずれも強度こそあるがクリエイティブ面での天才ではない。アルテタがなぜ夏の移籍市場でパーテイよりもアワールの獲得に拘ったのか、その理由がますます明確になってきている。
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彼の解任を求めるのは現時点ではアンフェアだと思う。なぜなら、彼のやろうとしている事は非常に明確だし、FAカップとコミュニティシールドで成功を収めたあと、その成功を続ける機会を得ているからだ。
しかしながら、アーセナルがプレミアリーグで15位に沈んでいるという現実があり、事態がすぐに好転しない場合は降格の危機に直面することになる。
フットボールにおいてはあらゆる原則が素晴らしいものだが、結果が絶対的な王様なのだ。その証拠に、昨日の試合後にアルテタの対局にあったモウリーニョの姿を見れば分かる。
ガナーズの監督が望んでいるプレースタイルは、今のところ上手くいくはずが無いのである。彼は直ぐにでもそのことを受け入れなければならない。そうしなければ、クラブの長期的な野望に取り返しの付かないダメージを与えることになるだろう。
(ソース:football.london)
アルテタもベンゲル同様に理想に拘り続けて成功を手にするのか、それとも…
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