アルテタ監督:オリンピアコス戦後のプレス・カンファレンス
とても残念な結果になったが…
「本当に辛いよ。この大会には大きな希望を持っていたからね。我々が欧州大会へ行くための素晴らしい方法だったし、優勝にトライできる絶好の大会だった。試合では多くのポジティブな面があったと思う。試合に勝利できるだけの十分なチャンスを生み出していたと思うが、セットプレーで二度も失点すると大きなトラブルに巻き込まれるものだ。」
最後の最後でレノはもっと上手くやれたと思うか?
「Yes、確かに彼がボールを蹴り出せる可能性はあったが、別の状況もあっただろう。あの場面は最初のフェーズではなく、我々が失点したのはCKからの二度目のフェーズだった。選手はボックス内に6ヤード侵入してボールをタップしただけだからね。これは受け入れられるものではない。我々には改善が必要だ。
その後我々は、ボールより後ろの25mの範囲に10人の選手がいるチームを相手にするという最大の困難に立ち向かう事になった。だが、その様な中でも最後の最後で勝利へ繋がる決定的な場面が訪れた。仮に我々がそのエネルギーを手にしていたら、我々に再び大きな力を与え、みんなが結束していただろう。だからこそ本当に失望している。私は選手達や彼らが行ったプレーや挑戦を後ろから見守っていた。彼らは試合に多大な労力をかけていた。しかし、我々は共に前進しなければならない。」
チームは試合の中で成長を見せたか?
「最初の10〜15分はそういう感じがした。試合が進むにつれてどんどん良くなって行ったし、どんどん深い位置まで行ってプレーできるようになった。我々は試合に勝つ為のチャンスを十分すぎるくらい生み出していた。なぜこの様な結果になったかについては、今は話すべきではないと思っている。」
チャンスをものにしていれば…
「このチームには(相手に対して)ゴールへの脅威が十分あると思う。だが、我々はそのチャンスを自分達でものにしなければならないが、欧州大会になるとそのチャンスは双方のボックス内に存在する。そして、相手のボックス内で生まれた決定的なチャンスを逃してしまった。我々のボックス内にも幾つかチャンスがあって、彼らはそのチャンスをものにした。セットプレーの場面では再び弱さを露見してしまったので、ここは改善しなければいけない。」
チームの今の心境について…
「選手達全員を見てきたが、彼らがこの大会にどれほど望みを託していたかが分かる。今日は相手の戦い方や我々がプレースタイルを見てきたが、チームとしてもクラブとしても消化し難い試合になってしまった。
これがフットボールというものだし、感情が高ぶっている場面で時に残酷な結果が生まれることもある。そうかと思えば、次の瞬間には落ち着いた状態で別の場所にいたりするのだ。この世界で生きて行くためには、これらのことに対処できなければいけない。この場所を取り戻すために前へ進めるかどうかは自分達次第だ。」
ムスタフィの怪我について…
「怪我の程度は分からない。彼から ” もうプレーできない ” と言ってきた。痙攣を起こしたのか筋肉の損傷なのかは分からない。選手は11日間で4試合をこなしているので疲れていたし、フィジカル面でも非常に激しい試合だったので、様々な怪我が想定されると思う。」
仕事を完遂するのに十分なチームを選べたと思うか?
「もちろんだ。しかし、結果としてそうではなかった。繰り返しになるが、同点に追いつかれた際のディテールがとても大切なのだ。我々は余裕のない状況でやらかしてしまった。例え対戦相手のボックス内にいないときでも冷酷さは必要なのだが、今夜の試合ではそれが出来なかった。」
原因は疲労か?
「おそらくね。1月から12月までこの大会はいつだって本当にタフなんだ。選手達はベストを尽くしており、最終盤で1点奪われたあとも最後の瞬間まで走り続けた。試合に勝てる絶好のチャンスが訪れたが、これもフットボールだ。」
残りのシーズンをどう見ているか?
「今は選手たちを鼓舞し、自信を取り戻させることに集中したい。まだまだやるべき事が山積みなんだと彼らに納得させ、前へ進みたい。大きな失望を経験したが、今夜の出来事もこのスポーツの一部なのだ。チームとしてクラブとして、この経験から学んで活かす必要がある。」
監督としての経験について…
「私にとって初めての経験だが、選手たちを鼓舞しなければならない。それが私の務めだ。まずはそれに取り組む必要がある。何よりもまずは今夜の極めて辛い経験を消化させなければいけない。」
今回の結果が、チームの自信や信念を消し去ってしまうのではと心配しているか?
「そうならない事を願うよ。なぜなら、私はこの試合で何が起きたのか、どの時点で試合を決めておくべきだったのか、試合を終わらせるためにやるべき事をやらなかったらどうなるかを選手達に見せようと思っているからね。そこから学習しチームとして成長することがプロセスの一部になるのが理想だ。」
トップ4/5に入ることの困難さについて…
「かなり厳しい。なぜなら、順位表を見渡すと我々全員が抱く目標からは程遠い位置にいるからだ。しかし、シーズンを通して一度もそこに到達していないが、我々は戦い続ける必要がある。なによりも今重要なことは、ドレッシング・ルームが力強くなることだ。我々はリアクションを示して前進し続けなければならない。
まずは試合で何が起きたのか、どうして相手は同点で終わらなかったのかについて選手達を納得させる必要がある。そして、もし彼らがこれまで通りの事を続けられたら、直近10試合で行ってきたのと同じリワードが受け取れるんだとね。」
(ソース:Arsenal.com)
2018/19シーズンの決算を発表
クラブは2019年5月31日で終えた会計年度の決算を発表し、アーセナル・グループの2018/19シーズンの税引き後の収支は2,710万ポンド(約38億円)の損失となったとのこと。ちなみに2018年(前の会計年度)は5,650万ポンド(約78億円)のプラスでした。
フットボール部門の売上は3億9,470万ポンド(約547億円)で、前の会計年度より増益となっています。増益となった主な要因はELで決勝に進出した事と商業収入のアップだとか。また、ルワンダ・スリーブ・パートナーシップの影響もあるそうです。
支出の面では、賃金が選手へ支払う給与が増加し続けている影響を受け、前の会計年度より840万ポンド(約12億円)増の2億3,710万ポンド(約321億円)となっています。
また選手の移籍に関する部分を見ると、選手の売却による純利益は1,220万ポンド(約17億円)と、前の会計年度の1億2,000万ポンド(約166億円)から大幅に縮小しています。これはCLに出場できていない事が大きく影響しているとクラブは分析しています。
なお、現金の預金残高については、EL決勝戦へ勝ち進んだ影響でシーズンチケットの更新が6月に延期されたにも関わらず堅調に推移しており、1億6,700万ポンド(約231億円)の残高となっています。前の会計年度は2億3,130万ポンド(約321億円)でした。
チップス=ケズウィック会長
「今回の会計年度では、2年連続でELに回ったことの影響で選手の取引に伴う利益が限定され、2002年以来となる損失を計上した。2019年/20年はアディダスからの商業収益が増加し、エミレーツ航空との契約更新も控えているものの、CLに出れないシーズンを過ごすことになると業績への圧力が強まるだろう。」
(ソース:Arsenal.com)
決算はよく分からないので、簿記に強い方が解説してくださるのを待ちましょう。