アンリがエク氏のクラブ買収計画について語る
SKYスポーツのマンデー・ナイト・フットボールに出演したアンリが、Spotifyの共同創業者兼CEOのダニエル・エク氏によるアーセナル買収提案について語りました。
これまでアンリやベルカンプ、ビエラがエク氏の買収計画に参加していると報じられていましたが、アンリはその報道が事実であると認めたうえで次のように語っています。
アンリ
「大勢の人達がこの件についての話を聞きたがっているね。この話は事実だ。ダニエルはアーセナル・ファンなんだ。彼は宣伝のためにこの話を持ち出した訳じゃない。
彼はずっと昔からアーセナルのファンなんだよ。彼から我々にアプローチがあって彼の話を聞くことになった。
話を聞くと、彼はまずファンを巻き込みたいと考えていることが分かった。だから、アーセナル・サポーターズ・トラストに会って我々が何をしようとしているのか説明したんだ。
なぜなら、彼らを取締役会に呼び戻した上でミーティングに参加してもらい、クラブの現状を把握してもらったり、クラブのDNAを取り戻す必要があるからだ。つまり、僕が言っているゴールデン・シェアってやつだね。
彼はクラブに再びアーセナルのDNAを注入したいと考えている。僕もアイデンティティはとうの昔に失われたと思っているんだ。
取締役会のメンバーには、クラブの正しい方向性を示してくれるアーセナルの人達がいない。ダニエルはそれを変えたいと考えているのさ。
彼の話では既に(KSEに?)連絡を入れていて、買収が成功するように資金を集めているとの事だった。
そして、KSEはこの話にしっかりと耳を傾けて、買収を受け入れた場合と拒否した場合で何が起きるかをきちんと見極めて欲しい。
ただ、この件で何よりも重要なのは多くの人々がオーナーの退陣を叫んでいることだ。僕たちはファンとDNAをクラブが取り戻すための提案をしようとしている。
どうなるか様子を見る必要があるけれど、どこかで議論することになるだろう。だけど彼らは手を差し伸べてくれた。」
すでに買収提案が出されているのか?
「接触はした。どこまで踏み込んだ話をしているかは分からないけどね。」
(KSEは)まだ態度を保留している?
「そんなとこだね。」
買収のオファーは出されたのか?金額は?
「僕に払える金額じゃないよ!(笑) でも幾ら払うのかなんて事は僕からは話せない。ダニエルとクロエンケ・ファミリーとの間で話し合うことだからね。彼らに買収提案を受け入れる用意があるならの話だけど。」
エク氏はアーセナルで何をしようとしているのか?
「まず最初に、彼が自分の会社のマーケティング担当として何をしてきたのか、そしてそれらをどこまで推し進めてきたのかに目を向ける必要がある。
ただ、それ以上に重要なことは彼がアーセナルのファンであり、チームをかつての様な状態に戻したいと思っていることだ。
正直言って、ある時点までは勝っても負けても良いと思ってる。リバプールを見れば分かると思うけどタイトルを獲得するのに何年もかかったからね。
しかし、彼らはその過程の中で自らのアイデンティティを失うことは無かった。リバプールのファンとは常に一緒で、共に歩み共に強くなったんだ。
だけど、アーセナルにはそれが無かった。クラブのアイデンティティとDNAを取り戻し、クラブを大切にしてくれる人達を連れてきたいんだ。
前にも話したけど、もし役員にファンがいたら欧州スーパーリーグのような事は起きなかったと思うよ。」
仮に買収が実現した場合、あなたやベルカンプ、ビエラはクラブでどの様な役割を担うのか?
「まず最初に言っておきたいのは、簡単なことではないし時間がかかるという事だ。それでも一つだけ言うとしたらダニエルは決して撤退しない。
彼は微動だにせずKSEが売却したと思うまで待っているし、我々と共にいるだろう。
とても長い時間がかかると思っている。自分達のやりたい事は明確だけど、もし彼らに話を聞く用意があるなら、引き継ぎを確実にする必要もあるからね。
ダニエルは正直者だし気取らない。ファンは自分のクラブに何が起きるかを知りたがっている。アーセナル・サポーターズ・トラストの人達とも話し合ったけど、彼は彼らに対してとてもオープンに話していたし、今後もオープンでありたいと思っている。
彼はクラブを買収したいと思っているし手を差し伸べてくれた。買収提案は行われるだろう。仮に僕がこの買収提案に参加していなかったとしても、遠くから応援していたと思うね。
なぜなら、クラブの運営をもう少し良くしてファンにも参加して欲しいと思っているからだ。フィールドの上で起きていることだけでなく、それ以外で起きていることも重要だからね。
そして、ファンの皆んなはそれに満足していない。」
(ソース:Sky Sports)
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