アンリ・ベルカンプ・ビエラがクラブ買収に参画か
24日のエントリーでSpotifyの共同創業者兼CEOのダニエル・エク氏がアーセナルの買収に興味を示しているとお伝えしましたが、その買収にアンリ・ベルカンプ・ビエラのアーセナル・レジェンドも参画しているようだとBBCが報じています。
しかし、アーセナルのオーナーであるスタン・クロエンケ氏の息子でクラブの取締役を務めているジョシュ・クロエンケ氏は、先日参加したファン・フォーラムでクラブの売却は考えていないと語っています。
(ソース:BBC)
エク氏は10日以内にクラブ買収を提案予定?
ESPNが得た情報によると、アーセナル買収を計画しているSpotifyのダニエル・エクCEOは、今後10日以内にアーセナルの親会社であるKSEに正式な買収提案をする可能性があるらしいです。
情報提供者の話ではエク氏のアーセナルに対する興味は本物らしく、上記の記事のようにアンリ・ベルカンプ・ビエラの参画を得て買収に乗り出すつもりだとか。
現時点でエク氏側がアーセナルの買収額をいくらに見積もっているかは不明ですが、フォーブス誌はアーセナルの資産価値を20億ポンド(約3,012億円)と算出しています。
なお、KSEがアーセナルの株式譲渡する提案を受けるのは今回が初めてではなく、当時クラブ第二位の株主だったウスマノフ氏から株式の買い取るという提案をうけています。
KSEはウスマノフ氏の提案を拒否し、その1年後にアーセナル買収を完了しました。しかし、情報提供者の話によると当時KSEの中には買収提案を受け入れるかどうか迷っていた幹部もいたそうです。
情報提供者はこれら以外にも、クロエンケ氏はアーセナルを売却するための出口戦略として欧州スーパーリーグへの参加を決めたらしいことを仄めかしているようです。
なお、SpotifyはESPNの取材に対して『ダニエルのツイートに対して我々からコメントすることはない』と返答したそうです。
(ソース:ESPN)
KSEがアーセナル売却を否定する声明を発表
ダニエル・エク氏とクラブOB達による買収の噂が広まるなか、アーセナルの親会社であるKSE(クロエンケ・スポーツ・エンターテイメント)がクロエンケ親子との連名でクラブ売却の噂を否定する声明を発表しました。
KSE公式声明
「ここ数日にわたり、アーセナルFCに関する買収の可能性について報道されています。しかし、当社は100%アーセナルにコミットしており、クラブの株式を売却するつもりはありません。また、我々は如何なるオファーも受け取っていませんし、受け入れるつもりもありません。
我々のアーセナルにおける野望は、試合の中で最も大きなトロフィーを獲得する為の競争を行う事であり、我々はそれを達成すべくピッチ上での競争力を高めることに焦点を当て続けています。
スタン・クロエンケ、ジョシュ・クロエンケ、KSE」
(ソース:football.london)
レーマンがエク氏の買収報道についてコメント
ダニエル・エク氏がアンリ・ベルカンプ・ビエラと連携しながらアーセナル買収を目指しているという報道を受け、クラブOBで現在ヘルタ・ベルリンの役員を務めるレーマンがSKYスポーツの取材に対して次のようにコメントしました。
レーマン
「元チームの彼らが再びアーセナルのために働くのは素晴らしいことだと思う。ただ、クロエンケ・ファミリーが実際にアーセナルを売却したいと思っているかは分からない。
(アーセナルでディレクターを務める)ジョシュ・クロエンケと出会った私の経験から言うと、彼はとても良い人だし、アーセナルの将来を輝かしいものへ導くことにとても興味を持っていた。
私は現在ヘルタ・ベルリンで役員を務めていてその経験から言わせてもらうと、人々はまず最初に正しい質問を持つべきだと思う。
その上で、ティエリ・デニス・パトリックなど全てのメンバーが働ける体制を導入することだ。
彼ら全員が一緒にピッチ上で仕事をする可能性があるのだろうか?私は彼らの役割をちゃんと理解できていないんだ。だからこそ、トップから末端までしっかりとした構造を持つ必要があるんだよ。
かつてチームメイトだったエドゥもいるけど彼は良い仕事をしていると思う。仮にティエリがコーチやマネージャーとしてトップに立つなら、パトリックも同じだろう。デニスだってアヤックスでアシスタント・コーチをしていたね。
彼らの専門性からスポーツ・ディレクターやCEOになることは無いと思う。」
ファンの圧力によってESL撤退へ持ち込んだことについて
「それはスーパーリーグに競争原理を見い出せなかったファンの力だ。来年、アーセナルがスーパーリーグやCLでプレーできなくても、ファンはフェアな競争を望んでいることの表れだ。
誰もが競争を望んでいる。それが欧州におけるゲームの基本なんだ。そして、ファンは競争原理に対してかなり敏感なので、そこはしっかり尊重されるべきだと思う。」
(ソース:Sky Sports)
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